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2021/07/05 13:38

香港前場:ハンセン0.5%安で5日続落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 週明け5日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比128.70ポイント(0.45%)安の28181.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が117.95ポイント(1.13%)安の10297.63ポイントとそろって5日続落した。半日の売買代金は885億1500万香港ドルとなっている(2日の前場は945億9300万香港ドル)。
 ネット企業の締め付け懸念が再燃する流れ。中国の国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報弁公室:CAC)は4日、中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DIDI/NYSE)が違法行為を行っているとして、アプリストア各社に対し、滴滴アプリのダウンロードを一時停止するよう命じた。中国経済回復の鈍化も警戒される。取引時間中に公表された6月の財新・非製造業PMI(民間集計)は50.3となり、市場予想(54.9)以上に前月実績(55.1)から低下し、2020年4月以来の低水準となった。先週発表された同月の製造業PMIに関しても、官民そろって前月実績を下回っている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.2%安と4日続落した。主要な構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.1%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.5%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と百度集団(バイドゥ:9888/HK)がそろって3.9%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.4%安と値を下げている。
 旅行関連の銘柄群も安い。エアラインの中国南方航空(1055/HK)が1.3%、中国国際航空(753/HK)が1.2%、ツアー会社や旅行予約サイトの東瀛遊HD(EGLホールディングス:6882/HK)が3.6%、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)と同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)がそろって1.3%ずつ下落した。
 中国証券セクターもさえない。中信証券(6030/HK)が1.8%安、広発証券(1776/HK)が1.5%安、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、非鉄セクターは物色される。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が9.2%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.2%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.6%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.1%高、江西銅業(358/HK)が3.1%高と値を上げた。
 自動車セクターも高い。東風汽車集団(489/HK)が8.0%、長城汽車(2333/HK)が6.3%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.3%、吉利汽車HD(175/HK)が4.9%、北京汽車(1958/HK)が4.7%、広州汽車集団(2238/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.16%高の3524.30ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。資源・素材株、医薬品株、自動車株なども買われた。半面、不動産株は安い。発電株、金融株、食品飲料株、海運株も売られた。


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