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2021/07/28 16:38

中国大引:上海総合0.6%安で4日続落、銀行株高で下げ限定 無料記事

 28日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比19.59ポイント(0.58%)安の3361.59ポイントと4日続落した(上海A株指数は0.58%安の3523.18ポイント)。今年3月以来の安値水準を連日で切り下げている。
 投資家のリスク回避スタンスが継続する流れ。各分野に対する中国当局の引き締めや、中国経済の成長鈍化が警戒されている。国際通貨基金(IMF)は27日、世界経済見通しを更新し、中国の2021年成長率予想を前回発表値から引き下げた。また、新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大も引き続き不安材料として意識されている。欧米やアジアの一部に続き、中国各地でも感染例が広がる状況。中国保健当局によれば、27日に国内で確認された新規感染者は86人に上り、26日の71人を上回った。今年1月末以降の最多を更新している。28日も複数都市で多数の新規感染が報告された。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、景気動向に敏感な素材が安い。江西銅業(600362/SH)が5.3%、中国アルミ(601600/SH)が3.9%、宝山鋼鉄(600019/SH)と福建水泥(600802/SH)がそろって2.7%ずつ下落した。
 このところ逆行高する場面がみられたハイテク関連株も急落。集積回路(IC)設計の上海貝嶺(Shanghai Belling:600171/SH)がストップ安、ディスプレイ基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が9.0%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(JCET:600584/SH)が5.0%安で引けた。上海市場のハイテク企業向け市場「科創板」では、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:688981/SH)が8.0%安と3日ぶりに反落した。自動車株、不動産株、インフラ関連株、防衛関連株なども売られている。
 半面、銀行株は高い。招商銀行(600036/SH)が2.8%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.3%、興業銀行(601166/SH)が1.9%、中国工商銀行(601398/SH)が1.1%ずつ上昇した。医薬品株、食品飲料株、保険株、海運株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.40ポイント(0.93%)安の254.50ポイント、深センB株指数が16.28ポイント(1.37%)安の1170.70ポイントで終了した。



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