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2021/08/16 17:35

香港大引:ハンセン0.8%安で3日続落、ハンセン科技指数が2.6%下落 無料記事

 週明け16日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比210.16ポイント(0.80%)安の26181.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.55ポイント(1.20%)安の9265.24ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1339億1320万香港ドルとなっている(13日は1258億7690万香港ドル)。 
 経済回復ペースの鈍化が警戒される流れ。取引時間中に公表された中国の7月経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などの増加率が予想以上に前月実績から鈍化した。また、米国で先週発表された8月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は前月並みの予想を大幅に下回り、約10年ぶりの低水準に落ち込んでいる。中国や米国、アジアの複数地域で新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない中、経済活動の縮小も不安視された。また、各分野に対する中国政府の締め付けに対する懸念も続いている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。景気懸念を背景に、中国当局は経済対策を強める――との思惑も高まる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株に売りが継続し、ハンセン科技指数は2.6%安と4日続落。構成する関連銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.7%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.1%安、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.8%安、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.5%安と下げが目立った。
 中国自動車セクターも安い。比亜迪(BYD:1211/HK)が7.2%、吉利汽車HD(175/HK)が6.7%、長城汽車(2333/HK)が4.3%、東風汽車集団(489/HK)が2.7%、北京汽車(1958/HK)が2.4%ずつ下落した。複数メディアが16日報じたところによれば、8月上旬の車生産は主要11社で34%減少するなど低迷が続いている。
 非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.0%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)と江西銅業(358/HK)がそろって3.6%安で引けた。
 半面、セメント株は高い。華潤水泥HD(1313/HK)が3.1%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.5%、中国建材(3323/HK)が2.0%ずつ上昇した。中国メディアが16日、専門家の話として「セメント価格は年内に持ち直す」と報じたことなどが材料視されている。
 中国保険産セクターもしっかり。中国平安保険(2318/HK)が2.0%高、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.7%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.5%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.2%高で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.03%高の3517.35ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株や保険・証券株の一角、ハイテク株、医薬品株、エネルギー株、建材株、空運株なども買われた。半面、自動車関連株は安い。非鉄株、海運株、銀行株の一角も売られた。



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