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2021/07/09 16:49

中国大引:上海総合0.04%安で小幅続落、物価統計下振れなど嫌気 無料記事

 9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比1.41ポイント(0.04%)安の3524.09ポイントと続落した(上海A株指数は0.02%安の3694.41ポイント)。
 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。経済回復ペース鈍化が不安視されているほか、各分野に対する中国当局の監視スタンス強化も引き続き売り材料視された。また、世界的に新型コロナウイルス感染が増えつつあることも懸念されている。朝方公表された今年6月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想以上に前月実績から低下し、生産者物価指数(PPI)も上昇ペースがやや減速。投資家心理を後退させている。
 業種別では、酒造や自動二輪の下げが目立つ。蒸留酒メーカーの今世縁酒業(603369/SH)が8.3%安、ワインなどを生産する四川水井坊(600779/SH)が6.9%安、自動車・バイク部品メーカーの中電科能源(600877/SH)が4.5%安、輸送用機の力帆実業(601777/SH)が0.9%安で引けた。
 家電や食品セクターも安い。家電メーカーの恵而浦(600983/SH)が5.3%安、醤油メーカー中国大手の海天調味食品(603288/SH)が2.9%安ずつ下落している。ホテル観光、飛行機製造、金融なども売られた。
 半面、非鉄金属は高い。非鉄金属の広晟有色金属(600259/SH)とレアアースの中国北方稀土(600111/SH)はいずれもストップ高となった。石炭株、化学工業株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.68ポイント(0.26%)高の260.24ポイント、深センB株指数が2.77ポイント(0.87%)高の1228.24ポイントで終了した。


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