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2021/12/03 16:36

中国大引:上海総合0.9%高で反発、港湾株が急伸 無料記事

 3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比33.60ポイント(0.94%)高の3607.43ポイント(上海A株指数は0.94%高の3780.96ポイント)と反発した。
 中国景気の先行きを巡る過度な鈍化懸念が薄らぐ流れ。中国の政府顧問は2022年の経済成長目標について、今年の目標「6%以上」を下回る「5.0〜5.5%」に設定するよう提言し、これについて市場では想定の範囲内と受け止められた。指数は徐々に上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、港湾の上げが目立つ。寧波舟山港(601018/SH)と上海国際港務(600018/SH)、天津港(600717/SH)がそろってストップ高した。コンテナ取扱量で世界3位の寧波舟山港は、荷役費を10%引き上げると発表。業界全体の刺激材料となった。
 発電株も急伸。華能国際電力(600011/SH)と上海電力(600021/SH)がそろってストップ高、華電国際電力(600027/SH)が6.8%高で引けた。そのほか、電力エンジニアリングの中国能源建設(チャイナ・エナジー・エンジニアリング:601868/SH)が9.9%高。傘下の広東省電力設計研究院有限公司を通じ、海上風力発電ユニットの建設に関するEPC(設計〜調達〜建設)契約を2件獲得したことが材料視された。
 石炭株も高い。中国神華能源(601088/SH)が9.3%、中国中煤能源(601898/SH)が5.2%、陝西媒業(601225/SH)が5.1%ずつ上昇した。インフラ建設関連株、不動産株、ハイテク株、医薬品株、金融株、消費関連株の一角なども買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.92ポイント(1.03%)高の285.98ポイント、深センB株指数が11.70ポイント(0.99%)高の1193.47ポイントで終了した。

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