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2021/10/18 16:26

中国大引:上海総合0.1%安で反落、ハイテク関連に売り 無料記事

 週明け18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比4.23ポイント(0.12%)安の3568.14ポイント(上海A株指数は0.12%安の3739.46ポイント)と反落している。
 中国経済の鈍化が懸念される流れ。取引時間中に公表された中国の各種経済統計では、2021年第3四半期(7〜9月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比4.9%にとどまり、市場予想(5.0%)と前四半期実績(7.9%)を下回った。金利高も警戒。18日の中国10年債利回りは急上昇し、約3カ月ぶりの高い水準(一時3.02%)に達した。経済の下押し圧力になると不安視されている。地方政府の不動産売却が細る中、財政悪化も危惧された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。指標下振れを受け、中国経済対策の期待感が強まっている。指数は引けにかけて下げ幅を縮小した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.2%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.8%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が3.3%安で引けた。
 保険株も安い。中国人寿保険(601628/SH)が2.4%、中国平安保険(601318/SH)が2.0%ずつ下落した。食品飲料や酒造などの消費関連株、銀行株、不動産株、医薬品株なども売られている。
 半面、石炭株は急伸。中国中煤能源(601898/SH)が9.5%高、エン州煤業(600188/SH)が9.3%高、中国神華能源(601088/SH)が7.4%高で取引を終えた。発電株、石油株、海運株、素材株、自動車株、インフラ関連株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.30ポイント(0.47%)高の279.27ポイント、深センB株指数が2.39ポイント(0.20%)高の1168.23ポイントで終了した。




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