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2021/08/25 13:33

香港前場:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比93.54ポイント(0.36%)安の25634.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.08ポイント(0.56%)安の9047.60ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は970億3870万香港ドルとなっている(24日の前場は843億60万香港ドル)。 
 新規の買い材料に乏しい中、戻り待ちの売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は先週末20日に昨年11月以来の安値を付けた後、前日までの2営業日で3%超上昇していた。また、市場の一部からは、「米中関係の悪化懸念が買い手控え要因」との声も聞かれる。米ホワイトハウスは23日、新型コロナウイルスの起源に関する検討を24日に完了すると発表した。米メディアによれば、検討完了の後、正式発表にはあと数日はかかる見通し。ウイルス起源は武漢研究所からの流出との見方が一部で出ていることについて、中国外交部は「まったく根拠がない」と猛反論している。昨夜の米株高や中国の景気テコ入れ期待などを手がかりに指数は高くスタートしたものの、上値は重く、中盤からマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.5%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が3.0%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が1.9%安と下げが目立った。海底撈国際に関しては、中間決算の純損益が黒字に転換したものの、自社予想に届かなかったことが失望されている。
 セクター別では、中国の金融が総じてさえない。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.2%安、中国平安保険(2318/HK)が1.7%安、中国建設銀行(939/HK)が1.4%安、広発証券(1776/HK)が2.3%安で引けた。
 そのほか、業績動向を手がかりにした動きでは、オンラインゲームの金山軟件(キングソフト:3888/HK)が21.3%安。中間決算の98%減益が売り材料視されている。
 半面、非鉄セクターはしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.5%高、江西銅業(358/HK)が4.8%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.7%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.4%高と値を上げた。チャルコについては、中間決算の利益86倍が材料視されている。
 このほか、ヘルスケアの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が4.1%高。同社の中間決算は赤字だったものの、特殊要因を除いた場合、大幅な黒字だった。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の3526.49ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株、運輸株なども買われた。半面、金融株は安い。防衛関連株、ハイテク株の一角も売られた。



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