2022/07/04 13:30
香港前場:ハンセン0.6%安で3日続落、上海総合は0.1%上昇
連休明け4日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比129.25ポイント(0.59%)安の21730.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が44.98ポイント(0.59%)安の7621.90ポイントとそろって3日続落した。売買代金は729億1740万香港ドルとなっている(6月30日前場は692億5320万香港ドル)。
中国の新型コロナウイルス再拡大が警戒される流れ。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日までに複数エリアで封鎖措置を導入している。中国全体の新規感染数は、この週末も高止まりした。香港域内の景気不安もくすぶる。香港政府統計処は6月30日、今年5月の小売売上高が前年同月比1.7%減の291億香港ドル(約5000億円)に縮小したと報告した。市場予想(8.4%増)に反し、2カ月ぶりのマイナス成長に転落している。ただ、指数は前引けにかけて下げ幅を縮小した。中国製造業の景況感改善や、経済対策の期待感などが相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.4%安、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が4.1%安、香港不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.9%安と下げが目立った。
セクター別では、カジノやエアラインなどレジャー関連が安い。新濠国際発展(200/HK)が4.8%、澳門博彩HD(880/HK)が3.9%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.5%、中国国際航空(753/HK)が7.5%、中国南方航空(1055/HK)が3.1%、中国東方航空(670/HK)が2.7%ずつ下落した。カジノ関連については、業績悪化やコロナ規制も不安視されている。マカオ政府は1日、今年6月の域内カジノ売上高が前年同月比で62.1%減少したと報告。また、コロナ防疫対策として、マカオ当局は域内カジノに従業員の出勤制限を実施するよう求めた。この措置を受け、一部の大型カジノでは稼働テーブル数が10台程度まで大幅に減少する恐れもあるという。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も急落。海倫司国際HD(9869/HK)が6.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が6.0%安、青島ビール(168/HK)が4.1%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.8%安で引けた。
中国自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が4.8%安、長城汽車(2333/HK)が4.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.7%安と値を下げた。
他の個別株動向では、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(1772/HK)が4.1%安。インサイダー取引の疑いで、中国証券監督管理委員会(証監会)から立件されたことが売り材料視された。あるA株上場企業の株式を巡り、流通市場でインサイダー取引を行った疑いがあると指摘されたという。
半面、医薬品セクターは高い。上海復星医薬集団(2196/HK)が9.0%、中国生物製薬(1177/HK)が5.4%、百済神州(6160/HK)が5.1%、薬明生物技術(2269/HK)が4.6%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.14%高の3392.22ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。公益株、素材株、エネルギー株、防衛関連株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。不動産株、金融株、運輸株、消費関連株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の新型コロナウイルス再拡大が警戒される流れ。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日までに複数エリアで封鎖措置を導入している。中国全体の新規感染数は、この週末も高止まりした。香港域内の景気不安もくすぶる。香港政府統計処は6月30日、今年5月の小売売上高が前年同月比1.7%減の291億香港ドル(約5000億円)に縮小したと報告した。市場予想(8.4%増)に反し、2カ月ぶりのマイナス成長に転落している。ただ、指数は前引けにかけて下げ幅を縮小した。中国製造業の景況感改善や、経済対策の期待感などが相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.4%安、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が4.1%安、香港不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.9%安と下げが目立った。
セクター別では、カジノやエアラインなどレジャー関連が安い。新濠国際発展(200/HK)が4.8%、澳門博彩HD(880/HK)が3.9%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.5%、中国国際航空(753/HK)が7.5%、中国南方航空(1055/HK)が3.1%、中国東方航空(670/HK)が2.7%ずつ下落した。カジノ関連については、業績悪化やコロナ規制も不安視されている。マカオ政府は1日、今年6月の域内カジノ売上高が前年同月比で62.1%減少したと報告。また、コロナ防疫対策として、マカオ当局は域内カジノに従業員の出勤制限を実施するよう求めた。この措置を受け、一部の大型カジノでは稼働テーブル数が10台程度まで大幅に減少する恐れもあるという。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も急落。海倫司国際HD(9869/HK)が6.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が6.0%安、青島ビール(168/HK)が4.1%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.8%安で引けた。
中国自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が4.8%安、長城汽車(2333/HK)が4.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.7%安と値を下げた。
他の個別株動向では、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(1772/HK)が4.1%安。インサイダー取引の疑いで、中国証券監督管理委員会(証監会)から立件されたことが売り材料視された。あるA株上場企業の株式を巡り、流通市場でインサイダー取引を行った疑いがあると指摘されたという。
半面、医薬品セクターは高い。上海復星医薬集団(2196/HK)が9.0%、中国生物製薬(1177/HK)が5.4%、百済神州(6160/HK)が5.1%、薬明生物技術(2269/HK)が4.6%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.14%高の3392.22ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。公益株、素材株、エネルギー株、防衛関連株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。不動産株、金融株、運輸株、消費関連株も売られた。
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