2022/08/18 17:41
香港大引:ハンセン0.8%安で反落、業績不安で碧桂園5.2%下落
18日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比158.54ポイント(0.80%)安の19763.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.89ポイント(0.81%)安の6700.42ポイントとそろって反落した。売買代金は893億3570万香港ドルと低水準が続いている(17日は841億9540万香港ドル)。
中国経済の不透明感が改めて意識される流れ。国内では新型コロナウイルスの新規感染数が増加しているほか、猛暑による電力不足の影響で、一部地域では工場操業が一時停止されている。中国本土で17日に確認された新規感染は前日から急増し、約3カ月ぶりの高水準に達した。また、米長期金利の上昇や、米小売り大手のさえない決算も重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.2%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.3%安、自動車ディーラー大手、中升集団HD(881/HK)が3.3%安と下げが目立った。碧桂園については、中間決算の大幅減益見通しが売り材料視されている。
セクター別では、旅行代理店やエアライン、空港、カジノなどレジャー関連が安い。携程集団(9961/HK)が4.1%、同程旅行HD(780/HK)が3.8%、中国国際航空(753/HK)が2.6%、中国東方航空(670/HK)が2.1%、北京首都国際機場(694/HK)が2.1%、海南美蘭国際空港(357/HK)が1.4%、金沙中国(1928/HK)が3.0%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.1%ずつ下落した。銀河娯楽集団が昼に報告した中間決算は、純損益が赤字に転落している。
中国不動産セクターもさえない。上記した碧桂園のほか、旭輝HD(884/HK)が3.6%安、広州富力地産(2777/HK)が3.1%安、中国金茂HD(817/HK)が3.0%安、中国海外発展(688/HK)が2.9%安で引けた。
半面、半導体セクターの一角はしっかり。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.4%高、晶門半導体(2878/HK)が3.8%高で取引を終えた。「米国が対中圧力を強めるなか、中国当局は産業支援に一段と注力する」との観測が流れている。
他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が3.1%高。同社が発表した4〜6月期決算は上場来初の減収となったものの、調整後純利益は市場予想を上回った。ほか、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)は2.8%高。同社の業績は、新型コロナウイルス関連プロジェクトの収益が拡大し、純利益は37.6%増加した。政府系の華潤ビールHD(291/HK)は4.8%高と続伸。実質3割増益が引き続き手がかりになった。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%安の3277.54ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。不動産株、食品・酒造株、エネルギー株、素材株、公益株、医薬品株、運輸株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。電力設備株、自動車株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済の不透明感が改めて意識される流れ。国内では新型コロナウイルスの新規感染数が増加しているほか、猛暑による電力不足の影響で、一部地域では工場操業が一時停止されている。中国本土で17日に確認された新規感染は前日から急増し、約3カ月ぶりの高水準に達した。また、米長期金利の上昇や、米小売り大手のさえない決算も重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.2%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.3%安、自動車ディーラー大手、中升集団HD(881/HK)が3.3%安と下げが目立った。碧桂園については、中間決算の大幅減益見通しが売り材料視されている。
セクター別では、旅行代理店やエアライン、空港、カジノなどレジャー関連が安い。携程集団(9961/HK)が4.1%、同程旅行HD(780/HK)が3.8%、中国国際航空(753/HK)が2.6%、中国東方航空(670/HK)が2.1%、北京首都国際機場(694/HK)が2.1%、海南美蘭国際空港(357/HK)が1.4%、金沙中国(1928/HK)が3.0%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.1%ずつ下落した。銀河娯楽集団が昼に報告した中間決算は、純損益が赤字に転落している。
中国不動産セクターもさえない。上記した碧桂園のほか、旭輝HD(884/HK)が3.6%安、広州富力地産(2777/HK)が3.1%安、中国金茂HD(817/HK)が3.0%安、中国海外発展(688/HK)が2.9%安で引けた。
半面、半導体セクターの一角はしっかり。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.4%高、晶門半導体(2878/HK)が3.8%高で取引を終えた。「米国が対中圧力を強めるなか、中国当局は産業支援に一段と注力する」との観測が流れている。
他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が3.1%高。同社が発表した4〜6月期決算は上場来初の減収となったものの、調整後純利益は市場予想を上回った。ほか、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)は2.8%高。同社の業績は、新型コロナウイルス関連プロジェクトの収益が拡大し、純利益は37.6%増加した。政府系の華潤ビールHD(291/HK)は4.8%高と続伸。実質3割増益が引き続き手がかりになった。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%安の3277.54ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。不動産株、食品・酒造株、エネルギー株、素材株、公益株、医薬品株、運輸株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。電力設備株、自動車株も買われた。
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