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2022/05/13 13:27

香港前場:ハンセン2.0%高で反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

13日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比387.02ポイント(2.00%)高の19767.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が153.39ポイント(2.33%)高の6748.20ポイントとそろって反発した。売買代金は628億4830万香港ドルにやや拡大している(12日前場は577億3580万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は12日、貸出金利をさらに引き下げることに言及し、政策金利の引き下げを示唆した。新型コロナウイルス禍による景気腰折れを回避するため、このところ政府関係部局は雇用やインフラ投資、産業支援、消費振興などに向けた対策を相次ぎ発表している。米金利の上昇一服もプラス。米10年債利回りは今月6日に付けた3.12%台から連日で低下し、足もとでは2.84%台と4月28日以来の低い水準に落ち着いている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.9%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇28)。個別では、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が8.7%高、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が8.6%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が7.8%高と上げが目立っている。華虹半導体に関しては、前日昼に公表された1〜3月期決算の上振れが改めて評価された。
 中国自動車セクターも高い。長城汽車(2333/HK)と理想汽車(リ・オート:2015/HK)がそろって7.4%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)と小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)がそろって6.5%、吉利汽車HD(175/HK)が5.1%ずつ上昇した。
 海運セクターも急伸。東方海外(316/HK)が7.4%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.0%高、太平洋航運集団(2343/HK)が4.9%高、中遠海運HD(1919/HK)が4.3%高と値を上げた。
 管理サービスやデベロッパーの不動産セクターもしっかり。雅居楽雅生活服務(3319/HK)が5.9%高、融創服務HD(1516/HK)が5.3%高、保利物業発展(6049/HK)が2.5%高、碧桂園HD(2007/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって4.1%高で前場取引を終えた。
 石炭・天然ガスの銘柄群も物色される。中国中煤能源(1898/HK)が5.8%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が4.9%高、中国神華能源(1088/HK)が4.5%高、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が5.5%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が5.3%高で引けた。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%高の3072.12ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。エネルギー株、公益株、自動車株、食品飲料株、金融株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬品株、空運株も売られた。



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