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2022/09/08 13:24

香港前場:ハンセン0.4%安で6日続落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比74.48ポイント(0.39%)安の18969.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.56ポイント(0.39%)安の6487.66ポイントとそろって6日続落した。売買代金は399億9490万香港ドルとなっている(7日前場は478億1580万香港ドル)。
 中国の行動抑制継続が嫌気される流れ。中国南西部の中核都市、成都市は8日、新型コロナウイルス感染拡大のリスクが収まらないと説明したうえで、市内全域で事実上のロックダウン(都市封鎖)をさらに延長した。ロックダウンは中国各地で実施されている。5年に1度の中国共産党大会が10月16日に北京で開催されるだけに、閉幕するまでコロナ防疫措置が緩和されることはないと悲観された。もっとも、下値は限定的。中国の景気テコ入れ策に対する期待感や、米長期金利の上昇一服が支えとなっている。外国為替市場で、対米ドルの人民元が下げ止まったこともプラス材料だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連の下げが目立つ。中国海洋石油(883/HK)が3.3%安、中国石油天然気(857/HK)が2.4%安で引けた。原油安が逆風。昨夜のWTI原油先物は5.7%安と急落し、一時は今年1月以来の安値を付けた。
 中国不動産セクターも安い。旭輝HD(884/HK)が6.8%、碧桂園HD(2007/HK)が3.8%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.4%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.9%ずつ下落した。
 医薬品・医療機器セクターもさえない。上海復星医薬集団(2196/HK)が6.6%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.8%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が3.4%安、コン博医療HD(2216/HK)が2.8%安で前場取引を終えた。
 半面、発電・電力設備の銘柄群は高い。華潤電力HD(836/HK)が4.0%、華能国際電力(902/HK)が2.3%、華電国際電力(1071/HK)が1.6%、ハルビン電気(1133/HK)が7.6%、東方電気(1072/HK)が6.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%安の3241.61ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。不動産株、ハイテク株、医薬品株、素材株、公益株、インフラ関連株なども売られた。半面、消費関連株は高い。空運株、銀行・保険株、軍事関連株も買われた。



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