休場明け13日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比1.74ポイント（0.05％）高の3263.80ポイントと小幅に続伸した。
　景気テコ入れ策に対する期待感が持続する流れ。中国の国営メディアは12日、「消費回復や投資促進に向け、李克強・首相は経済安定化策をさらに導入する方針」などとと伝えた。もっとも、上値は重い。中国の行動制限継続が懸念され、指数は一時、マイナス圏に沈んだ。新型コロナウイルスの新規感染者数は国内で減少しつつあるものの、一部地域ではロックダウン（都市封鎖）が続いている。市内の複数大学でクラスターが発生した北京市では、コロナ防疫措置が強化された。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、自動車の上げが目立つ。安徽江淮汽車集団（600418/SH）が2.3％高、長城汽車（601633/SH）が2.2％高、広州汽車集団（601238/SH）が2.1％高で取引を終えた。
　酒造・食品株も高い。重慶ビール（600132/SH）が4.4％、青島ビール（600600/SH）が3.5％、海天味業（603288/SH）が2.0％ずつ上昇した。銀行・保険株、空運株、小売株、物流関連株、軍事関連株なども買われている。
　半面、不動産株はさえない。新城控股集団（601155/SH）が5.6％安、金地集団（600383/SH）が3.4％安、緑地HD（600606/SH）が2.4％安、保利地産（600048/SH）が2.1％安と値を下げた。
　発電株も安い。上海電力（600021/SH）が8.6％、華電国際電力（600027/SH）が4.8％、国電電力発展（600795/SH）が2.7％ずつ下落した。医薬品株、半導体株、エネルギー株も売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.60ポイント（0.19％）高の314.58ポイント、深センB株指数が3.21ポイント（0.26％）高の1215.46ポイントで終了した。



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