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2022/10/18 13:24

香港前場:ハンセン1.0%高で3日続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比171.59ポイント(1.03%)高の16784.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.98ポイント(1.22%)高の5702.21ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は532億9300万香港ドルとなっている(17日前場は513億5810万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。英国の金融・財政混乱に対する警戒感が後退し、米企業の業績不安も薄らいだ。中国の景気懸念もひとまず和らいでいる。国営メディアが17日遅くに報じたところによれば、李克強・首相は「中国経済は安定し、持ち直しも進んでいる」との認識を示した上で、「政府は経済支援策の実施を強化する」と改めて表明した。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。中国当局は、9月貿易統計に続き、第3四半期(7〜9月)GDP成長率なども発表を見送った。景気悪化を示唆する内容ではないか――などとするとの見方も一部で流れている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.5%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29)。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が6.5%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が6.3%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.1%高と上げが目立っている。
 自動車セクターも総じて高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が12.9%、比亜迪(1211/HK)が6.0%、吉利汽車HD(175/HK)が4.2%ずつ上昇した。電池・自動車メーカーの比亜迪については、1〜9月期業績の大幅増益見通しなどが刺激材料となっている。
 電力設備・発電セクターもしっかり。東方電気(1072/HK)が11.4%高、ハルビン電気(1133/HK)が4.4%高、上海電気集団(2727/HK)が2.5%高、龍源電力集団(916/HK)が4.1%高、華潤電力HD(836/HK)が3.2%高で引けた。
 宅配や荷役など物流関連の銘柄群も物色される。円通速逓国際(6123/HK)が6.3%高、中通快逓(開曼)(2057/HK)が3.8%高、深セン国際HD(152/HK)が2.2%高で前場取引を終えた。
 半面、マカオのカジノ関連銘柄は安い。新濠国際発展(200/HK)が4.1%、美高梅中国HD(2282/HK)が3.5%、永利澳門(1128/HK)が2.1%、金沙中国(1928/HK)が1.9%ずつ下落した。 
 一方、本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3089.74ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。自動車株、素材株、運輸株、半導体株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、エネルギー株、公益株、食品・酒造株も売られた。


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