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2022/08/04 13:24

香港前場:ハンセン1.5%高で続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

4日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比287.37ポイント(1.45%)高の20054.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.76ポイント(1.51%)高の6838.72ポイントとそろって続伸した。売買代金は508億3010万香港ドルとなっている(3日前場は546億8310万香港ドル)。
 台湾を巡る米中緊張の警戒感がやや薄らぐ流れ。ペロシ米下院議長の訪台に抗議し、中国人民解放軍は台湾を囲むように6カ所で大規模な実弾演習を7日まで実施する見通しだが、「本格的な軍事衝突に発展する恐れはかなり少ない」との見方が流れている。米金利の低下や景気減速懸念の後退で、昨夜の米株が急反発したことも好感された。また、中国当局の産業支援スタンスも改めて材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が4.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体が高い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.9%、晶門半導体(2878/HK)が3.8%、中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.5%、華虹半導体(1347/HK)が3.2%ずつ上昇した。産業支援策強化の期待が高まっている。米ホワイトハウスは3日、中国に対抗する半導体産業支援法案について、バイデン米大統領が9日に署名すると発表。中国当局は自国産業の振興に一段と力を入れるとみられる。
 医薬品セクターもしっかり。薬明生物技術(2269/HK)が3.7%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.3%高、百済神州(6160/HK)が3.1%高、中国生物製薬(1177/HK)が1.9%高で引けた。
 レストランチェーンなど外食関連も物色される。九毛九国際HD(9922/HK)が3.6%高、海倫司国際HD(9869/HK)が2.9%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.2%高、海底撈国際HD(6862/HK)が1.9%高と値を上げた。早期の営業正常化が期待される。中国本では新型コロナウイルスの新規感染が落ち着きつつあり、一部を除き行動抑制も緩和されつつある状況だ。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%高の3168.39ポイントで前場の取引を終了した。金融株が上げを主導する。医薬品株、ハイテク株、公益株、食品飲料株なども買われた。半面、自動車株は安い。軍事関連株、不動産株、エネルギー株、素材株も売られた。



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