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2022/07/12 13:29

香港前場:ハンセン1.2%安で続落、上海総合は1.0%下落 無料記事

 12日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比255.11ポイント(1.21%)安の20869.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も121.30ポイント(1.66%)安の7199.61ポイントとそろって続落した。売買代金は675億8300万香港ドルとなっている(11日前場は652億7380万香港ドル)。
 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国各地などで新型コロナウイルス感染が再拡大し、行動制限など防疫措置が強化されていることを懸念している。また、米ドル高が進行する中、新興マーケットから資金が流出するとの不安も重しだ。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策に対する期待感が根強いほか、前日に公表された6月の金融統計で、人民元建て融資が予想以上に伸びたことなどが好感されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が10.9%安、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が5.4%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.7%安と下げが目立った。BYDに関しては、有力投資家の保有株売却観測も逆風。シティバンクを通じ、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは保有BYD株を11日に売却した――とする観測が流れた。
 セクター別では、自動車が安い。上記したBYDのほか、蔚来集団(9866/HK)が5.2%、五菱汽車集団HD(305/HK)が4.1%、小鵬汽車(9868/HK)が3.6%、長城汽車(2333/HK)が2.3%ずつ下落した。
 医薬品セクターも急落。上海復星医薬集団(2196/HK)が7.0%安、百済神州(6160/HK)が5.6%安、四環医薬HD集団(460/HK)が5.5%安、康希諾生物(6185/HK)が5.1%安と値を下げた。
 半面、ゼネコン株はしっかり。中国中鉄(390/HK)が3.6%、中国交通建設(1800/HK)が2.3%、中国鉄建(1186/HK)が1.0%ずつ上昇した。中国政府は専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の前倒し発行を計画している――との観測が改めて材料視されている。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.01%安の3280.20ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が安い。ハイテク株、消費関連株、素材株、金融株、不動産株、海運株なども売られた。半面、ゼネコン株は高い。公益株も買われた。


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