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2022/08/09 13:26

香港前場:ハンセン0.9%高で反発、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 9日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比182.94ポイント(0.91%)高の20228.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.82ポイント(0.95%)高の6886.34ポイントとそろって反発した。売買代金は500億3910万香港ドルとなっている(8日前場は416億7680万香港ドル)。
 香港域内の経済活動正常化が改めて期待される流れ。香港政府は新型コロナウイルスの水際対策を緩和する。政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は8日、海外および台湾からの入境者に義務付けてきた指定ホテルでの強制隔離期間について、現行の最低7日間から3日間へ短縮すると発表した。また、中国当局が産業支援の動きを強めていることも相場の支えとなっている。米中の物価指標発表を明日に控える中、朝方は弱含む場面がみられたものの、指数は前引けにかけて上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産の上げが目立つ。新世界発展(17/HK)が6.1%高、新鴻基地産発展(16/HK)が3.9%高、恒基兆業地産(12/HK)が3.6%高、長江実業集団(1113/HK)が3.2%高で引けた。香港当局者は不動産取引の印紙税免除を検討している――などと報じられたことも刺激材料となっている。そのほか、業績動向を材料に、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.7%高。同社が報告した中間決算は2割増益だった。
 石炭セクターも急伸。中国中煤能源(1898/HK)が5.8%高、中国神華能源(1088/HK)が3.9%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.5%高と値を上げた(エン鉱能源は上場来高値)。産業支援の動きが引き続き手がかり。中国当局は石炭の増産を後押ししている――と伝えられている。国家鉱山安全監察局はこのほど、石炭増産を承認した鉱区について、今年は年初以来で合計147カ所に達したと報告した。
 レアアース・非鉄セクターも高い。五鉱資源(1208/HK)が3.5%、江西カン鋒リ業(1772/HK)が3.3%、金川集団国際資源(2362/HK)が3.8%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターもしっかり。碧桂園服務HD(6098/HK)が6.9%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が5.3%高、融創服務HD(1516/HK)が3.6%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.0%高、万科企業(2202/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3246.95ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。素材株、半導体株、空運株、インフラ関連株なども買われた。半面、自動車株は安い。不動産株、医薬品株、公益株、金融株も買われた。



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