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2022/10/07 13:33

香港前場:ハンセン1.1%安で続落、不動産と自動車に売り 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比202.75ポイント(1.13%)安の17809.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.43ポイント(1.56%)安の6089.15ポイントとそろって続落した。売買代金は313億3950万香港ドルとなっている(6日前場は340億7420万香港ドル)。
 米金融引き締めの長期化が警戒される流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つミネアポリス連銀のカシュカリ総裁やシカゴ連銀のエバンス総裁は、インフレがピークを付けるまで、利上げを継続する必要があるとの見解をそれぞれ示した。米ドル高も進行し、米10年債利回りの上昇も継続している。中国本土からの資金流出も警戒される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が11.1%安、龍湖集団HD(960/HK)が8.3%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.6%安で引けた。
 EV(電気自動車)関連も急落。理想汽車(2015/HK)が16.1%安、蔚来集団(9866/HK)が9.0%安、小鵬汽車(9868/HK)が6.9%安、比亜迪(1211/HK)が5.2%安とそろって続落した。EV販売競争激化が引き続き売り材料視されている。
 レストランチェーンなど外食関連も安い。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が5.6%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.7%、海底撈国際HD(6862/HK)が3.8%、海倫司国際HD(9869/HK)が2.6%ずつ下落した。来店客の縮小を警戒。中国では新型コロナウイルスの新規感染者数が増加しつつあり、いくつかの地域では防疫対策として行動抑制が強化された。
 セメントや非鉄など素材セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が7.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が4.0%安、中国西部水泥(2233/HK)が5.0%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.0%安、中国アルミ(2600/HK)が2.6%安、江西銅業(358/HK)が3.5%安で前場取引を終えた。華潤水泥については、業績懸念が強まっている。同社は6日引け後、2022年1〜9月期の業績予告を発表し、大幅減益の弱気見通しを明らかにした。
 中国証券セクターも売られる。中信建投証券(6066/HK)が3.4%安、国聯証券(1456/HK)が3.3%安、海通証券(6837/HK)が3.2%安、華泰証券(6886/HK)が2.6%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、3〜7日にかけた今週いっぱい休場となる。



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