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2022/10/07 17:42

香港大引:ハンセン1.5%安で続落、マカオ・カジノは逆行高 無料記事

 7日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比272.10ポイント(1.51%)安の17740.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が110.93ポイント(1.79%)安の6074.65ポイントとそろって続落した。売買代金は570億60万香港ドルにとどまり、今年最低を再び更新している(6日は624億9630万香港ドル)。
 米金融引き締めの長期化が警戒される流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つミネアポリス連銀のカシュカリ総裁やシカゴ連銀のエバンス総裁は、インフレがピークを付けるまで、利上げを継続する必要があるとの見解をそれぞれ示した。米ドル高も進行し、米10年債利回りの上昇も継続している。中国本土からの資金流出も警戒される状況だ。また、9月の米雇用統計が今夜(日本時間21時半)公表されることも、買い手控え要因として意識されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が9.0%安、碧桂園HD(2007/HK)が6.9%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が3.4%安で引けた。
 電気自動車(EV)関連も急落。理想汽車(2015/HK)が14.7%安、蔚来集団(9866/HK)が10.5%安、小鵬汽車(9868/HK)が6.0%安、比亜迪(1211/HK)が3.7%安とそろって続落した。EV販売競争激化が引き続き売り材料視されている。また、JPモルガンは最新リポートで、第4四半期(10〜12月)の中国新車販売について、季節的な要因もあって低調が見込まれるとの分析を報告した。
 セメントや非鉄、鉄鋼など素材セクターも安い。華潤水泥HD(1313/HK)が9.5%、中国西部水泥(2233/HK)が3.8%、江西銅業(358/HK)が3.7%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%、鞍鋼(347/HK)が3.8%、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.7%ずつ下落した。華潤水泥については、業績懸念が強まっている。同社は6日引け後、2022年1〜9月期の業績予告を発表し、大幅減益の弱気見通しを明らかにした。
 レストランチェーンなど外食関連もさえない。九毛九国際HD(9922/HK)が5.6%安、奈雪的茶HD(2150/HK)が3.8%安、海倫司国際HD(9869/HK)が2.7%安で取引を終えた。来店客の縮小を警戒。中国では新型コロナウイルスの新規感染者数が増加しつつあり、複数エリアが防疫対策として行動抑制を強化した。
 半面、マカオのカジノ関連は高い。美高梅中国HD(2282/HK)が2.0%、金沙中国(1928/HK)、永利澳門(1128/HK)、新濠国際発展(200/HK)がそろって1.9%ずつ上昇した。マカオ訪問客の急増を好感。中国の国慶節連休(1〜7日)5日目の今月5日、マカオを訪れた旅客は2万5829人に達し、前年同期比で3312.0%増加した。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、3〜7日にかけた今週いっぱい休場となる。


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