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2022/10/28 13:26

香港前場:ハンセン2.3%安で3日ぶり反落、上海総合は0.8%下落 無料記事

28日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比358.25ポイント(2.32%)安の15069.69ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.25ポイント(2.87%)安の5092.61ポイントと4日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は598億880万香港ドルとなっている(27日前場は665億4490万香港ドル)。
 米ハイテク株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、ハイテク大手の決算失望が続き、ナスダック指数が1.6%続落した。中国経済の先行き不透明感も意識される。中国工業企業の1〜9月利益が2.3%減少したことで、縮小傾向が続いている実態を改めて売り材料視した。中国経済対策などの期待感で下げ幅を縮小させる場面がみられたものの、指数は前引けにかけて一段安となっている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.7%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落28)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が14.8%安、EVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が12.6%安、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が8.4%安と下げが目立っている。
 セメント・鉄鋼セクターも安い。華潤水泥HD(1313/HK)が5.1%、中国建材(3323/HK)が4.8%、安徽海螺水泥(914/HK)が3.8%、重慶鋼鉄(1053/HK)が4.3%、鞍鋼(347/HK)が3.2%ずつ下落した。安徽海螺水泥については、1〜9月期決算の44%減益が嫌気されている。
 中国発電セクターも急落。華能国際電力(902/HK)が8.3%安、中国電力国際発展(2380/HK)が8.1%安、華潤電力HD(836/HK)が6.7%安、華電国際電力(1071/HK)が5.0%安とそろって続落した。華能国際電力の1〜9月期は赤字転落。業界全体の業績不安が引き続き売り材料となっている。
 レストランチェーンなど外食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.9%安、海底撈国際HD(6862/HK)が4.5%安、奈雪的茶HD(2150/HK)が4.4%安、九毛九国際HD(9922/HK)が3.6%安と値を下げた。行動抑制の強化が警戒される。中国全土で26日に確認された新型コロナウイルス新規感染は合計1117人に達し、3日連続で1000人を超えた。現時点で中国当局はコロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持している。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%安の2958.25ポイントで前場の取引を終了した。素材株が安い。公益株、不動産株、消費関連株、医薬品株、インフラ関連株、海運株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、半導体株も買われた。



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