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2022/07/07 13:29

香港前場:ハンセン0.4%安で続落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.75ポイント(0.41%)安の21498.91ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が55.71ポイント(0.74%)安の7490.21ポイントと6日続落した。売買代金は612億7200万香港ドルとなっている(6日前場は747億290万香港ドル)。
 米景気の先行きと中国の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される流れ。米国では、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)が継続した。中国では、コロナ感染が拡大した複数エリアで移動制限などの防疫措置がとられている。コロナ防疫戦の「勝利」を先月宣言した上海市政府は、大規模検査を再開。同市で6日に確認された新規感染数は54人に達し、5月下旬以来の高水準にまで状況が悪化した。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国政府の景気対策に対する期待感は根強く、指数は前引けにかけて下げ幅をやや縮小した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が安い。ハンセン科技(テック)指数は1.0%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が5.4%安、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が4.7%安と下げが目立った。
 不動産セクターも安い。合景泰富集団団HD(1813/HK)が3.4%、広州富力地産(2777/HK)が2.2%、の碧桂園HD(2007/HK)が2.0%、龍湖集団HD(960/HK)が1.3%ずつ下落した。
 医薬品セクターもさえない。百済神州(6160/HK)が6.1%安、康希諾生物(6185/HK)と石薬集団(1093/HK)がそろって2.2%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.1%安で引けた。
 半面、中国自動車セクターの一角は高い。広州汽車集団(2238/HK)が5.9%、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.3%、長城汽車(2333/HK)が2.7%、吉利汽車HD(175/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 中国発電セクターもしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が5.9%高、華電国際電力(1071/HK)が2.8%高、華潤電力HD(836/HK)が1.4%高、華能国際電力(902/HK)が1.2%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の3372.42ポイントで前場の取引を終了した。自動車株が高い。公益株、素材株、海運株、エネルギー株、不動産株、軍事関連株、保険・証券株なども買われた。半面、医薬品株は安い。銀行株、食品株も売られた。


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