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2022/07/14 17:43

香港大引:ハンセン0.2%安で4日続落、テック指数0.9%高で続伸 無料記事

 14日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.74ポイント(0.22%)安の20751.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も19.88ポイント(0.28%)安の7125.95ポイントとそろって4日続落した(ハンセン指数は約1カ月半ぶり安値)。売買代金は1128億1650万香港ドルとなっている(13日は1083億9580万香港ドル)。
 中国の不動産ローンを巡る不透明感が重し。資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅に関し、物件購入者による集団ローン不払いが中国各地で続出しているなどと伝えられた。不動産業界の債務リスクが改めて意識されたほか、銀行の不良債権増加につながると懸念されている。もっとも、下値は限定的。中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。国務院(内閣に相当)は13日、李克強・首相の主宰で常務会議を開き、消費拡大の方針を確認したうえで、環境に優しいスマート家電などの購入支援策を強化する施策を決定した。(亜州リサーチ編集部)
 中国金融セクターが下げを主導。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.0%安、招商銀行(3968/HK)が4.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%安、中国平安保険(2318/HK)が5.4%安、中国人寿保険(2628/HK)が1.5%安で取引を終えた。
 中国不動産セクターも安い。龍湖集団HD(960/HK)が4.8%、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.0%、華潤置地(1109/HK)が3.3%、万科企業(2202/HK)が2.8%ずつ下落した。
 非鉄や鉄鋼、セメントの素材セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.6%安、江西銅業(358/HK)が1.4%安、鞍鋼(347/HK)が2.2%安、中国東方集団HD(581/HK)が1.2%安、中国建材(3323/HK)が3.3%安、華潤水泥HD(1313/HK)が1.5%安と値を下げた。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄は逆行高。ハンセン科技(テック)指数は0.9%高と続伸した。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)の比亜迪電子(285/HK)が6.2%高、旅行サイトの携程集団(9961/HK)が4.8%高、小型電子部品の瑞声科技HD(2018/HK)が3.8%高と上げが目立った。
 電気自動車(EV)を中心に自動車セクターも物色される。比亜迪(1211/HK)が5.5%高、理想汽車(2015/HK)が2.7%高、蔚来汽車(9866/HK)が2.5%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.5%高で引けた。
 医薬品・医療機器セクターも高い。上海復星医薬集団(2196/HK)が6.0%、薬明生物技術(2269/HK)が4.9%、永泰生物製薬(6978/HK)が3.9%、微創医療科学(853/HK)が8.9%、海微創医療機器人集団(2252/HK)が4.6%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%安の3281.74ポイントで取引を終了した。金融株が安い。不動産株、エネルギー株、公益株、海運株、食品・小売株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。医薬品株、自動車株、素材株、環境保護関連株、軍事関連株も買われた。


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