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2022/08/18 16:37

中国大引:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、金融・不動産に売り 無料記事

 18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比14.98ポイント(0.46%)安の3277.54ポイントと3日ぶりに反落した。
 中国経済の不透明感が改めて意識される流れ。国内では新型コロナウイルスの新規感染数が増加しているほか、猛暑による電力不足の影響で、一部地域では工場操業が一時停止されている。中国本土で17日に確認された新規感染は前日から急増し、約3カ月ぶりの高水準に達した。また、連日の酷暑を受けて電力需要が急増する中、多くの地域で電力供給制限が実施されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国当局の景気対策に対する期待感は持続している。胡春華・副首相は17日、経済情勢は更に鈍化する恐れがあるとして、国内消費の回復を加速させる必要性に言及した。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が下げを主導する。招商銀行(600036/SH)が1.5%安、興業銀行(601166/SH)が1.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.0%安、中信建投証券(601066/SH)が1.3%安で引けた。
 不動産株も安い。信達地産(600657/SH)が2.9%安、金地集団(600383/SH)が2.0%、緑地HD(600606/SH)が1.9%、格力地産(600185/SH)が1.7%ずつ下落した。
 食品・酒造株もさえない。上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が6.1%安、仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.3%安、舎得酒業(600702/SH)が5.8%安、貴州茅台酒(600519/SH)が1.2%安で取引を終えた。エネルギー株、素材株、公益株、医薬品株、運輸株なども売られている。
 半面、ハイテク株は高い。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が8.7%、半導体装置メーカーの吉林華微電子(600360/SH)が4.0%、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.7%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.8%ずつ上昇した。電力設備株、自動車株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.79ポイント(0.25%)安の307.73ポイント、深センB株指数が11.81ポイント(0.93%)安の1255.86ポイントで終了した。

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