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2022/09/01 13:24

香港前場:ハンセン1.5%安で反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 1日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比303.62ポイント(1.52%)安の19650.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が91.70ポイント(1.34%)安の6773.42ポイントとそろって反落した。売買代金は577億7280万香港ドルとなっている(8月31日前場は545億690万香港ドル)。
 内外の不安材料が投資家心理を冷やす流れ。欧米ではインフレ高止まりを背景に、金融引き締めの長期化観測が広がっている。中国でも景気不安が強まる状況。取引時間中に公表された8月の財新中国製造業PMI(民間集計)は予想を下回る49.5となり、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。昨日発表された同月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.4となり、前月実績(49.0)と市場予想(49.2)を上回ったものの、景況判断の境目となる50は前月に続き下回っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が6.2%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が5.2%安、充電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が4.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車関連が安い。上記した中升集団や比亜迪のほか、蔚来集団(9866/HK)が4.3%、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%、吉利汽車HD(175/HK)が3.3%ずつ下落した。
 海運セクターもさえない。海豊国際HD(1308/HK)が5.9%安、太平洋航運集団(2343/HK)が5.7%安、中遠海運HD(1919/HK)が4.4%安、勝獅貨櫃(716/HK)が2.7%安、中国国際海運集装箱(2039/HK)が1.8%安で引けた。
 宅配や荷役など物流関連の銘柄群も売られる。嘉里物流聯網(636/HK)が3.4%安、円通速逓国際(6123/HK)が2.1%安、深セン国際HD(152/HK)が1.8%安、中国外運(598/HK)が1.3%安と値を下げた。
 半面、中国不動産セクターは高い。中国金茂(817/HK)が8.4%、広州富力地産(2777/HK)が6.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.5%、中国海外発展(688/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建材のインフラ建設セクターもしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が4.3%高、中国中鉄(390/HK)が3.3%高、中国鉄建(1186/HK)が1.3%高、中国建材(3323/HK)が3.5%高、安徽海螺水泥(914/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3209.87ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。不動産株、インフラ関連株、ハイテク株、医薬品株、素材株、公益株も買われた。半面、自動車株は安い。金融株、運輸株、酒造・食品株も売られた。



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