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2022/10/06 17:34

香港大引:ハンセン0.4%安で反落、自動車と不動産に売り 無料記事

 6日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比75.82ポイント(0.42%)安の18012.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.03ポイント(0.63%)安の6185.58ポイントとそろって反落した。売買代金は624億9630万香港ドルにとどまり、再び今年最低を更新している(5日は1054億6760万香港ドル)。
 米金利高が不安視される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが4日の3.6%台から3.7%台に上昇している。今年9月のADP全米雇用リポートで、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を大幅に上回ったことや、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の非製造業景況感指数が上振れたことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は積極的な利上げを継続するとの警戒感が再燃した。また、ハンセン指数は前日に5.9%高と急反発しただけに、利食い売り圧力も意識されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が7.6%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.8%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、蔚来集団(9866/HK)が6.6%、長城汽車(2333/HK)が5.3%、小鵬汽車(9868/HK)が5.2%ずつ下落した。電気自動車(EV)販売競争の激化などが伝えられている。前日に約1年半ぶりの取引を再開した華晨中国汽車HD(1114/HK)は16.3%続落した(前日は63.0%安)。同社は3日引け後、遅延していた決算の発表など、株式取引の再開に向けた条件を全て満たしたと報告している。
 デベロッパーや管理サービスの不動産セクターもさえない。前記した碧桂園のほか、旭輝HD(884/HK)が15.3%安、華潤置地(1109/HK)が2.4%安、万科企業(2202/HK)が2.2%安、世茂服務HD(873/HK)が6.2%安、保利物業発展(6049/HK)が2.2%安で取引を終えた。
 半面、エアラインや代理店など旅行関連の銘柄群は物色される。中国国際航空(753/HK)が6.9%、中国南方航空(1055/HK)が6.3%、中国東方航空(670/HK)が5.7%、国泰航空(293/HK)が3.5%、携程集団(9961/HK)が4.5%、同程旅行HD(780/HK)が1.2%ずつ上昇した。業界全体の需要回復が期待される。香港航空大手の国泰航空は7日、客室乗務員(CA)の大規模な求人イベントを実施する予定だ。需要に対応するため、向こう18〜25カ月で4000人超のフロント人員を補充するという。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、3〜7日にかけた今週いっぱい休場となる。

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