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2022/07/22 13:31

香港前場:ハンセン0.1%高で反発、上海総合は0.3%下落 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比24.35ポイント(0.12%)高の20598.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が14.41ポイント(0.20%)高の7113.96ポイントとそろって小反発した。売買代金は465億6420万香港ドルとなっている(21日前場は487億3040万香港ドル)。
 米金利低下が好感される流れ。原油相場の急落(WTI原油先物は3.5%安)などを受け、米利上げ加速の過度な警戒感が後退し、21日の米10年債利回りは朝方の3.07→2.88%に急低下した。米ドルが主要通貨に対し下落する中、新興国などからの資金流出懸念が薄らいだことも買い安心感につながっている。ただ、上値は重い。不動産ローン不払い問題の警戒感が根強い中、経済に与える悪影響も懸念される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が2.6%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が2.3%高、不動産開発香港大手の恒隆地産(101/HK)が2.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、マカオ・カジノが高い。上記した金沙中国のほか、澳門博彩HD(880/HK)が2.5%、永利澳門(1128/HK)が2.2%、美高梅中国HD(2282/HK)が1.9%ずつ上昇した。マカオでは23日から、カジノ営業が再開される。
 自動車セクターもしっかり。蔚来集団(9866/HK)が3.7%高、理想汽車(2015/HK)が2.0%高、五菱汽車集団HD(305/HK)と北京汽車(1958/HK)がそろって1.8%高で引けた。
 レストランチェーンなど外食関連も物色される。海倫司国際HD(9869/HK)が6.5%高、百勝中国HD(9987/HK)が2.8%高、九毛九国際HD(9922/HK)が2.4%高、海底撈国際HD(6862/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
 半面、建材や非鉄、鉄鋼など素材セクターはさえない。中国建材(3323/HK)が6.2%安、安徽海螺水泥(914/HK)が5.7%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.2%安、中国アルミ(2600/HK)が2.1%安、鞍鋼(347/HK)と中国東方集団HD(581/HK)がそろって1.9%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の3261.12ポイントで前場の取引を終了した。素材株が安い。医薬品株、不動産株、ハイテク株、エネルギー株、インフラ関連株、軍事関連株なども売られた。半面、自動車株は高い。金融株、公益株、運輸株も買われた。



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