2022/11/04 13:32
香港前場:ハンセン5.7%高で急反発、上海総合は2.1%上昇
4日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比874.19ポイント(5.70%)高の16213.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が340.93ポイント(6.59%)高の5511.44ポイントとそろって急反発した。売買代金は887億2030万香港ドルに拡大している(3日前場は561億5850万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を押し上げる流れ。国内景気の鈍化懸念が強まる中、当局は景気テコ入れスタンスを強める――との期待が広がっている。3日公表された10月の財新中国非製造業PMI(民間集計)は48.4となり、市場予想(49.0)以上に前月(49.3)から低下した。人民元安進行の警戒感もやや後退。4日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が元高方向で推移している。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は2日、香港開催の「国際金融投資サミット」で、人民元レートの安定維持を強調した。経済再開(リ・オープン)の思惑も根強い。香港メディアは3日、エコノミストの話として、「来年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)までは、中国の現行の新型コロナウイルス防疫政策に大きな調整はないが、地方の実務レベルでは微調整が行われる可能性がある」と報じた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高(構成73銘柄のうち上昇72)。個別では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が13.7%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が13.0%高、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が12.5%高と上げが目立った。
ハンセン科技(テック)指数は、新興EV(電気自動車)メーカーの主導で7.7%高。小鵬汽車(9868/HK)が24.4%高、理想汽車(2015/HK)が13.9%高、蔚来集団(9866/HK)が7.7%高で引けた。販売の伸びが期待が高まる。中国汽車工業協会(CAAM)の幹部は3日、新エネルギー自動車(NEV)国内販売見通しを上方修正した。
管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも高い。上記した碧桂園服務のほか、世茂服務HD(873/HK)が20.1%、融創服務HD(1516/HK)が12.1%、龍湖集団HD(960/HK)が10.2%、碧桂園HD(2007/HK)が7.8%ずつ上昇した。
レストランチェーンや酒造の飲食関連も急伸。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)海倫司国際HD(9869/HK)がそろって17.2%高、九毛九国際HD(9922/HK)が11.6%高、青島ビール(168/HK)が8.8%高、百威亜太HD(1876/HK)が6.8%高、華潤ビールHD(291/HK)が6.7%高と値を上げた。
海運セクターも物色される。海豊国際HD(1308/HK)が10.0%高、東方海外(316/HK)と中遠海運能源運輸(1138/HK)がそろって8.7%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.2%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットも大幅反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.09%高の3060.39ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。資源・素材株、運輸株、インフラ関連株、公益株、金融株、不動産株、ハイテク株、医薬品株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を押し上げる流れ。国内景気の鈍化懸念が強まる中、当局は景気テコ入れスタンスを強める――との期待が広がっている。3日公表された10月の財新中国非製造業PMI(民間集計)は48.4となり、市場予想(49.0)以上に前月(49.3)から低下した。人民元安進行の警戒感もやや後退。4日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が元高方向で推移している。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は2日、香港開催の「国際金融投資サミット」で、人民元レートの安定維持を強調した。経済再開(リ・オープン)の思惑も根強い。香港メディアは3日、エコノミストの話として、「来年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)までは、中国の現行の新型コロナウイルス防疫政策に大きな調整はないが、地方の実務レベルでは微調整が行われる可能性がある」と報じた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高(構成73銘柄のうち上昇72)。個別では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が13.7%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が13.0%高、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が12.5%高と上げが目立った。
ハンセン科技(テック)指数は、新興EV(電気自動車)メーカーの主導で7.7%高。小鵬汽車(9868/HK)が24.4%高、理想汽車(2015/HK)が13.9%高、蔚来集団(9866/HK)が7.7%高で引けた。販売の伸びが期待が高まる。中国汽車工業協会(CAAM)の幹部は3日、新エネルギー自動車(NEV)国内販売見通しを上方修正した。
管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも高い。上記した碧桂園服務のほか、世茂服務HD(873/HK)が20.1%、融創服務HD(1516/HK)が12.1%、龍湖集団HD(960/HK)が10.2%、碧桂園HD(2007/HK)が7.8%ずつ上昇した。
レストランチェーンや酒造の飲食関連も急伸。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)海倫司国際HD(9869/HK)がそろって17.2%高、九毛九国際HD(9922/HK)が11.6%高、青島ビール(168/HK)が8.8%高、百威亜太HD(1876/HK)が6.8%高、華潤ビールHD(291/HK)が6.7%高と値を上げた。
海運セクターも物色される。海豊国際HD(1308/HK)が10.0%高、東方海外(316/HK)と中遠海運能源運輸(1138/HK)がそろって8.7%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.2%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットも大幅反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.09%高の3060.39ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。資源・素材株、運輸株、インフラ関連株、公益株、金融株、不動産株、ハイテク株、医薬品株なども買われた。
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