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2022/10/20 13:32

香港前場:ハンセン2.4%安で続落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比400.30ポイント(2.42%)安の16110.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.49ポイント(2.63%)安の5450.30ポイントとそろって続落した。売買代金は640億3470万香港ドルに拡大している(19日前場は411億1080万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が投資家心理の重しとなる流れ。世界的なインフレ懸念の高まりを踏まえ、欧米の金融当局は積極的な利上げを続けるとの見方が広がっている。19日の米債券市場では、長期金利の指標となる10年債利回りが約14年ぶり、米政策金利見通しの影響をより受けやすい2年債利回りは約15年ぶりの高水準に達した。中国国内では、経済停滞が懸念されている。中国当局が新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を持続する中、本土の一部地域では行動抑制など防疫措置が強化される状況だ。人民元安の進行も不安材料。19日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が2010年以来の安値を再び更新した。(亜州リサーチ編集部)
 「ネット」銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.4%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、インターネット検索の百度集団(9888/HK)が8.7%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が7.8%安、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が7.2%安と下げが目立っている。百度は上場来安値を更新した。
 カジノや旅行代理店などレジャー関連も急落。永利澳門(1128/HK)が6.3%安、新濠国際発展(200/HK)が5.6%安、金沙中国(1928/HK)が4.1%安、同程旅行HD(780/HK)が12.0%安、携程集団(9961/HK)が5.9%安で前場取引を終えた。
 自動車セクターも安い。蔚来集団(9866/HK)が6.7%、理想汽車(2015/HK)が5.9%、小鵬汽車(9868/HK)が5.7%、吉利汽車HD(175/HK)が4.9%ずつ下落した。
 レストランチェーンなど外食関連もさえない。海倫司国際HD(9869/HK)が9.0%安、九毛九国際HD(9922/HK)が3.9%安、海底撈国際HD(6862/HK)が3.6%安、青島ビール(168/HK)が4.8%安、百威亜太HD(1876/HK)が4.5%安で引けた。
 海運セクターも売られる。東方海外(316/HK)が7.6%安、太平洋航運集団(2343/HK)が6.6%安、海豊国際HD(1308/HK)が4.3%安、中遠海運HD(1919/HK)が3.9%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%安の3032.63ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、インフラ関連株、運輸株、エネルギー株、公益株、銀行・保険株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、証券株も買われた。



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