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2022/10/05 17:42

香港大引:ハンセン5.9%高で急反発、スポーツ用品の上げ目立つ 無料記事

 休場明け5日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比1008.46ポイント(5.90%)高の18087.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が367.79ポイント(6.28%)高の6224.61ポイントとそろって急反発した。売買代金は1054億6760万香港ドルに拡大している(3日は633億3090万香港ドル)。
 休場中の海外株高を好感した買いが先行する流れ。4日の米株市場では、米利上げペースの加速懸念が後退し、主要指標のNYダウが前日比2.8%高と大幅続伸した(3日は2.7%高)。米労働指標の低下を受け、インフレ高進の警戒感が薄らいでいる。米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めスタンスを緩めるとの期待感が広がった。通貨を米ドルにペッグしている香港でも、域内金利が急上昇するとの不安が和らいでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(構成73のうち上昇70)。個別では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が13.7%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が10.5%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が10.4%高と上げが目立っている。安踏体育用品や李寧などについては、大型スポーツイベントの開催が刺激材料。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年間にわたり中止されていた北京マラソンが今年、3年ぶりに開催されることが決まった。
 セクター別では、香港に拠点を置く金融が高い。渣打集団(2888/HK)が7.2%、香港交易所(388/HK)が6.8%、東亜銀行(23/HK)が6.0%ずつ上昇した。取引所を運営する香港交易所に関しては、当局の市場対策が材料視されている。香港財経事務庫務局の許正宇・局長は3日、香港株式市場の人民元建て取引の活性化に向けた取り組みを進める方針を明らかにした。
 レストランチェーンなど外食関連も物色される。九毛九国際HD(9922/HK)が14.8%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が9.2%高、海底撈国際HD(6862/HK)が8.2%高、海倫司国際HD(9869/HK)が7.8%高と値を上げた。
 医薬品・医療機器セクターも買われる。百済神州(6160/HK)が12.2%高、永泰生物製薬(6978/HK)が10.0%高、康希諾生物(6185/HK)が7.1%高、微創医療科学(853/HK)が9.2%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が8.7%高で引けた。
 他の個別株動向では、自動車メーカー中堅の華晨中国汽車HD(1114/HK)が約1年半前の前営業日比で63.0%急落。同社は3日引け後、遅延していた決算の発表など、株式取引の再開に向けた条件を全て満たしたと報告した。これに伴い、本日付で取引を再開。同社は2021年3月31日から株式売買を停止していた。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、3〜7日にかけた今週いっぱい休場となる。



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