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2022/06/06 13:23

香港前場:ハンセン1.1%高で反発、上海総合も1.1%上昇 無料記事

 連休明け6日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比229.85ポイント(1.09%)高の21311.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.24ポイント(1.32%)高の7363.81ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は708億7580万香港ドルに拡大している(2日前場は557億6550万香港ドル)。
 中国経済の持ち直し期待が相場を支える流れ。財政・金融政策や、経済活動再開の期待が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は2日の記者会見で、「穏健な金融政策を強化し、景気対策を前倒しする」と表明した。財政部長も同日の記者会見で、景気刺激策を確実に実行していくと強調している。新型コロナウイルス感染対策で実施していた行動制限に関しては、事実上のロックダウン(都市封鎖)を1日に解除した上海市に続き、北京市では6日から飲食店での食事が一部地域を除いて再開された。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は2.4%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート:2015/HK)が10.7%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が7.0%高と上げが目立った。理想汽車については、6月21日にセカンドモデル「理想L9」が正式発表されると伝わったことも刺激材料。美団は業績改善の期待が高まっている。同社の1〜3月期決算は純損失を継続したが、赤字幅は予想を下回り、特殊要因を除けば前年同期から縮小した。
 レストランチェーンや酒造など「アフターコロナ」銘柄も高い。海底撈国際HD(6862/HK)が3.6%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.4%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.1%、華潤ビールHD(291/HK)が4.8%、青島ビール(168/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 非鉄・レアアースの銘柄群もしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.4%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.1%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が8.8%高、金川集団国際資源(2362/HK)が3.6%高と値を上げた。
 太陽光発電の関連銘柄も物色される。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が3.9%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が3.4%高、陽光能源HD(757/HK)が2.8%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が2.2%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターはさえない。広州富力地産(2777/HK)が6.5%安、中国海外発展(688/HK)が5.4%安、龍湖集団HD(960/HK)が5.1%安、華潤置地(1109/HK)が3.0%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.05%高の3228.93ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、消費関連株、医薬品株、インフラ関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。公益株、銀行・保険株も売られた。


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