2022/07/05 13:29
香港前場:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、上海総合は0.2%下落
5日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比125.37ポイント(0.57%)高の21955.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.41ポイント(0.35%)高の7674.11ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は733億4920万香港ドルとなっている(4日前場は729億1740万香港ドル)。
米中対立の緩和期待が相場を支える流れ。中国商務部は5日、劉鶴・副首相とイエレン米財務長官がビデオ会談し、経済とサプライチェーンについて、建設的に意見交換したと発表した。これより先に外電は、「バイデン米政権は近く、トランプ前政権が中国に課した制裁関税の一部について、適用除外を発表する可能性がある」などと報じている。ただ、全体として上値は重い。中国の新型コロナウイルス再拡大が不安材料だ。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日までに複数エリアで封鎖措置を導入している。同省は中国経済に対する寄与度が2番目に大きい江蘇省に隣接しているだけに、感染の広がりによっては国内全体にダメージが及ぶと懸念される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品の開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が8.1%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.8%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が3.1%高と上げが目立った。薬明生物技術に関しては、傘下企業が米輸出管理リストから近く除外される可能性がある――と伝わったことを材料視している。
セクター別では、海運・空運がしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.4%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.3%高、中国南方航空(1055/HK)が2.3%高、中国国際航空(753/HK)が1.7%高で引けた。
レアアース・非鉄の銘柄群も物色される。江西金力永磁科技(6680/HK)が4.9%高、中国アルミ(2600/HK)が3.0%高、中国宏橋集団(1378/HK)が2.7%高、江西銅業(358/HK)が1.1%高で引けた。希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技については、中間決算の大幅増益見通しが好感されている。
再生可能エネルギー発電や電力設備の銘柄群も高い。新特能源(1799/HK)が6.8%、莱特玻璃集団(6865/HK)が4.9%、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.5%、新疆金風科技(2208/HK)が1.4%高、上海電気集団(2727/HK)が9.8%、東方電気(1072/HK)が5.4%ずつ上昇した。
半面、レストランチェーンなど外食関連は安い。海倫司国際HD(9869/HK)が6.0%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.9%、奈雪的茶HD(2150/HK)が1.5%、海底撈国際HD(6862/HK)が1.3%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の3398.98ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、ハイテク株、医薬品株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。素材株、海運株、発電・設備株、銀行・保険株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中対立の緩和期待が相場を支える流れ。中国商務部は5日、劉鶴・副首相とイエレン米財務長官がビデオ会談し、経済とサプライチェーンについて、建設的に意見交換したと発表した。これより先に外電は、「バイデン米政権は近く、トランプ前政権が中国に課した制裁関税の一部について、適用除外を発表する可能性がある」などと報じている。ただ、全体として上値は重い。中国の新型コロナウイルス再拡大が不安材料だ。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日までに複数エリアで封鎖措置を導入している。同省は中国経済に対する寄与度が2番目に大きい江蘇省に隣接しているだけに、感染の広がりによっては国内全体にダメージが及ぶと懸念される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品の開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が8.1%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.8%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が3.1%高と上げが目立った。薬明生物技術に関しては、傘下企業が米輸出管理リストから近く除外される可能性がある――と伝わったことを材料視している。
セクター別では、海運・空運がしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.4%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.3%高、中国南方航空(1055/HK)が2.3%高、中国国際航空(753/HK)が1.7%高で引けた。
レアアース・非鉄の銘柄群も物色される。江西金力永磁科技(6680/HK)が4.9%高、中国アルミ(2600/HK)が3.0%高、中国宏橋集団(1378/HK)が2.7%高、江西銅業(358/HK)が1.1%高で引けた。希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技については、中間決算の大幅増益見通しが好感されている。
再生可能エネルギー発電や電力設備の銘柄群も高い。新特能源(1799/HK)が6.8%、莱特玻璃集団(6865/HK)が4.9%、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.5%、新疆金風科技(2208/HK)が1.4%高、上海電気集団(2727/HK)が9.8%、東方電気(1072/HK)が5.4%ずつ上昇した。
半面、レストランチェーンなど外食関連は安い。海倫司国際HD(9869/HK)が6.0%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.9%、奈雪的茶HD(2150/HK)が1.5%、海底撈国際HD(6862/HK)が1.3%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の3398.98ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、ハイテク株、医薬品株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。素材株、海運株、発電・設備株、銀行・保険株も買われた。
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