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2022/08/24 13:31

香港前場:ハンセン1.3%安で3日続落、上海総合は1.4%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比260.23ポイント(1.33%)安の19243.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が92.30ポイント(1.39%)安の6556.55ポイントとそろって3日続落した。売買代金は551億1500万香港ドルとなっている(22日前場は407億2500万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が嫌気される流れ。米国ではインフレ抑制のため、利上げペースが加速するとの観測が強まっている。内部的には、電力需給のひっ迫が不安材料だ。中国では猛暑による電力不足で、一部地域の計画停電は延長され、工場の稼働停止や商業施設の時間制限が実施されている。経済活動の停滞が危惧される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が5.7%安、電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が4.9%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、EV(電気自動車)関連が安い。上記した比亜迪のほか、小鵬汽車(9868/HK)が12.7%、理想汽車(2015/HK)が5.2%、蔚来集団(9866/HK)が5.1%ずつ下落した。小鵬汽車は、中間業績の赤字幅拡大が失望されている。
 中国不動産セクターも急落。旭輝HD(884/HK)が11.5%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が5.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.7%安、華潤置地(1109/HK)が3.7%安で引けた。
 太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の関連銘柄群も売られる。上述した信義光能のほか、中国水発興業能源集団(750/HK)が6.1%安、新特能源(1799/HK)が4.5%安、龍源電力集団(916/HK)が3.6%安と値を下げた。風力発電で中国最大手の龍源電力については、中間業績の2割減益が嫌気されている。
 建材・鉄鋼セクターもさえない。中国建材(3323/HK)が6.2%安、華潤水泥HD(1313/HK)が5.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が3.1%安、中国東方集団HD(581/HK)が3.8%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.2%安、鞍鋼(347/HK)が2.3%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.38%安の3231.11ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、素材株、インフラ関連株、エネルギー株、医薬品株、不動産株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。空運株も買われた。



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