2022/05/06 13:31
香港前場:ハンセン3.6%安で3日続落、上海総合は2.3%下落
6日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比741.79ポイント(3.57%)安の20051.61ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が289.96ポイント(4.07%)安の6827.79ポイントと4日続落した。売買代金は634億2060万香港ドルとなっている(5日前場は596億130万香港ドル)。
米株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、積極的な金融引き締めの警戒感が再燃し、ハイテク株が急落した(ナスダック指数は5.0%安で年初来安値更新)。中国株ADRも大幅に値下がり。米証券取引委員会(SEC)は「外国企業説明責任法(HFCAA)」に抵触する上場企業の暫定リストに、蔚来集団(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)など88社を追加した(米市場でNIO株は15.2%安、6日の香港前場は11.0%安)。会計監査などで米中が合意できなかった場合、上場廃止の恐れがある。
中国国内の環境もネガティブ。新型コロナウイルス感染対策の行動抑制長期化が警戒されている。国務院(内閣に相当)は5日の常務会議で、「ゼロコロナ」政策を堅持していく方針を改めて確認した。一部地域で新規感染者数の鈍化がみられるものの、外出制限などの完全な解除は程遠い。中国景気の先行きも不安視された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が9.5%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が8.7%安と下げが目立った。民営デベロッパーの融創中国HD(SUNACチャイナ:1918/HK)が報告した4月の営業実績では、不動産販売額が前年同月比で75%減少。業界全体の売り材料となっている(融創中国は売買を一時停止中)。
「ニューエコノミー」関連銘柄も売りが強まる。ハンセン科技(テック)指数は5.0%安と他の指数をアンダーパフォーム。個別では、新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が10.2%安、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が8.9%安と値を下げた。それぞれ、上述したSECリストに追加されている。
酒造やレストランチェーンの銘柄群も安い。上記した百威亜太のほか、華潤ビールHD(291/HK)が7.7%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が6.8%、青島ビール(168/HK)が6.2%、海底撈国際HD(6862/HK)が7.4%、海倫司国際HD(9869/HK)が6.4%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.2%ずつ下落した。
エアラインや旅行代理店、カジノなどレジャー関連銘柄もさえない。中国南方航空(1055/HK)が5.8%安、中国国際航空(753/HK)が4.7%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が5.4%安、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が4.3%安、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が4.9%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.2%安で引けた。
一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.31%安の2996.99ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、資源・素材株、インフラ関連株、運輸株、公益株、金融株、医薬品株、ハイテク株なども売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、積極的な金融引き締めの警戒感が再燃し、ハイテク株が急落した(ナスダック指数は5.0%安で年初来安値更新)。中国株ADRも大幅に値下がり。米証券取引委員会(SEC)は「外国企業説明責任法(HFCAA)」に抵触する上場企業の暫定リストに、蔚来集団(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)など88社を追加した(米市場でNIO株は15.2%安、6日の香港前場は11.0%安)。会計監査などで米中が合意できなかった場合、上場廃止の恐れがある。
中国国内の環境もネガティブ。新型コロナウイルス感染対策の行動抑制長期化が警戒されている。国務院(内閣に相当)は5日の常務会議で、「ゼロコロナ」政策を堅持していく方針を改めて確認した。一部地域で新規感染者数の鈍化がみられるものの、外出制限などの完全な解除は程遠い。中国景気の先行きも不安視された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が9.5%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が8.7%安と下げが目立った。民営デベロッパーの融創中国HD(SUNACチャイナ:1918/HK)が報告した4月の営業実績では、不動産販売額が前年同月比で75%減少。業界全体の売り材料となっている(融創中国は売買を一時停止中)。
「ニューエコノミー」関連銘柄も売りが強まる。ハンセン科技(テック)指数は5.0%安と他の指数をアンダーパフォーム。個別では、新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が10.2%安、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が8.9%安と値を下げた。それぞれ、上述したSECリストに追加されている。
酒造やレストランチェーンの銘柄群も安い。上記した百威亜太のほか、華潤ビールHD(291/HK)が7.7%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が6.8%、青島ビール(168/HK)が6.2%、海底撈国際HD(6862/HK)が7.4%、海倫司国際HD(9869/HK)が6.4%、九毛九国際HD(9922/HK)が4.2%ずつ下落した。
エアラインや旅行代理店、カジノなどレジャー関連銘柄もさえない。中国南方航空(1055/HK)が5.8%安、中国国際航空(753/HK)が4.7%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が5.4%安、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が4.3%安、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が4.9%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.2%安で引けた。
一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.31%安の2996.99ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、資源・素材株、インフラ関連株、運輸株、公益株、金融株、医薬品株、ハイテク株なども売られた。
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