7日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比2.85ポイント（0.09％）高の3246.29ポイントと小幅ながら4日続伸した。
　中国の景気下支えスタンスが期待される流れ。取引時間中に公表された8月の中国貿易統計が大幅に下振れる中、市場に、当局が経済対策を強めるとの見方が広がった。それより先の5日、国家発展改革委員会は「景気支援を適切に強化する」と表明している。また、習近平・国家主席は6日、半導体を巡り米国が中国に圧力をかけていることを背景に、「ハイテク分野で中核技術を発展させることが重要」と述べた。指数は安く推移していたものの、終盤に入りプラス圏を回復している。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。IC設計の上海貝嶺（600171/SH）が4.2％高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電（600703/SH）が3.4％高、半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体（603290/SH）が3.1％高、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子（600563/SH）が2.7％高で引けた。
　発電・電力設備株も物色される。華電国際電力（600027/SH）と上海電力（600021/SH）がそろってストップ高（10.0％）、華能国際電力（600011/SH）が4.2％高、上海広電電気（601616/SH）が7.2％高、上海電気集団（601727/SH）が4.1％高で取引を終えた。自動車株、素材株、海運株なども買われている。
　半面、酒造・食品株はさえない。山西杏花村フェン酒（600809/SH）が2.8％、貴州茅台酒（600519/SH）が1.5％、青島ビール（600600/SH）が1.4％、内蒙古伊利実業集団（600887/SH）が1.2％、仏山市海天調味食品（603288/SH）が0.9％ずつ下落した。エネルギー株、医薬品株、金融株も売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.07ポイント（0.34％）高の313.13ポイント、深センB株指数が0.74ポイント（0.06％）安の1208.09ポイントで終了した。




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