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2022/07/08 13:28

香港前場:ハンセン0.1%高で続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比15.04ポイント(0.07%)高の21658.62ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は14.54ポイント(0.19%)安の7524.44ポイントと7日続落した。売買代金は601億4450万香港ドルとなっている(7日前場は612億7200万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。一部外電は7日、「景気対策の一環として、中国政府は専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の前倒し発行を計画しているもよう」などと消息筋情報として伝えた。商品市況高も追い風。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、銅先物が急伸したほか主要産品は概ね上昇し、WTI原油先物は4.3%高と急反発している。ただ、上値は重い。中国の新型コロナウイルス感染再拡大が警戒された。感染者が増加した地域では、行動抑制が強化されている。ハンセン指数は徐々に上げ幅を縮小し、本土株指数は前引けにかけてマイナス圏に沈んだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.5%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.9%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が3.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、石炭や石油のエネルギーが高い。エン鉱能源集団(1171/HK)が5.1%、中国中煤能源(1898/HK)が2.8%、中国神華能源(1088/HK)が2.1%、中国石油天然気(857/HK)が1.7%、中国海洋石油(883/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 非鉄や建材の素材セクターもしっかり。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.1%高、中国アルミ(2600/HK)が4.1%高、江西銅業(358/HK)が1.4%高、中国建材(3323/HK)が2.3%高、安徽海螺水泥(914/HK)が1.0%高で引けた。
 ゼネコンや建機、発電設備などインフラ関連の銘柄も物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が1.9%高、中国中鉄(390/HK)が1.7%高、中聯重科(1157/HK)が3.1%高、中国龍工HD(3339/HK)が0.5%高、ハルビン電気(1133/HK)が2.6%高、上海電気集団(2727/HK)が2.0%高で前場取引を終了した。
 半面、中国発電セクターはさえない。中国電力国際発展(2380/HK)が2.5%安、華能国際電力(902/HK)が2.1%安、華潤電力HD(836/HK)が1.4%安、華電国際電力(1071/HK)が0.7%安とそろって反落した。
 中国金融セクターの一角も安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.0%、新華人寿保険(1336/HK)が1.3%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.2%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.4%、中信証券(6030/HK)が1.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3370.28ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、不動産株、運輸株、インフラ建設関連株なども買われた。半面、自動車株は安い。銀行株、公益株も売られた。


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