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2022/09/26 13:27

香港前場:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、上海総合は0.1%下落 無料記事

 週明け26日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比30.96ポイント(0.17%)高の17964.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.88ポイント(1.14%)高の6184.28ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は539億2280万香港ドルとなっている(23日前場は412億2410万香港ドル)。
 経済活動正常化の期待が相場を支える流れ。香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は23日の記者会見で、新型コロナウイルスの水際対策を一段と緩和すると報告した。マカオ政府トップの賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は24日、中国本土からマカオへの団体旅行について、中国当局が再開を決定したと述べている。また、中国本土でもコロナ防疫の行動抑制が徐々に緩和されつつあり、国慶節連休(10月1〜7日)の旅行予約が好調に推移していると伝わった。急速な人民元安の警戒感もやや後退。中国人民銀行(中央銀行)は26日、元安抑制のため、外国為替フォワード取引の準備金比率引き上げを発表した。欧米の利上げスタンスを懸念した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は中盤からプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が18.5%高、同じくカジノの銀河娯楽集団(27/HK)が9.0%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が7.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、レストランチェーンや酒造など飲食関連が高い。上記した海底撈国際のほか、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が17.3%、九毛九国際HD(9922/HK)が9.1%、華潤ビールHD(291/HK)が3.4%、青島ビール(168/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 ツアーやチケット販売の旅行関連も急伸。東瀛遊HD(6882/HK)が6.7%高、携程集団(9961/HK)が6.5%高、香港中旅国際投資(308/HK)が5.8%高、同程旅行HD(780/HK)が5.2%高と値を上げた。
 半面、石油や石炭のエネルギー関連は安い。中国石油天然気(857/HK)が4.4%、中国海洋石油(883/HK)が4.2%、中国石油化工(386/HK)が2.8%、中海油田服務(2883/HK)が4.4%、中国中煤能源(1898/HK)が3.1%、中国神華能源(1088/HK)が2.1%ずつ下落した。原油安が逆風。先週末のNY市場では、WTI原油先物が5.7%安と急反落した。
 そのほか、英国に本社を置くHSBC(5/HK)が8.0%安、渣打集団(2888/HK)が7.4%安と急落。英国の金融混乱が懸念されている。英国政府が先週、大規模な減税策を打ち出したことで、財政悪化懸念が浮上。英長期金利は急上昇した。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%安の3085.77ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、金融株、公益株、海運株、不動産株、軍事関連株なども売られた。半面、消費関連株は高い。ハイテク株、空運株も買われた。


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