/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/10/24 13:24

香港前場:ハンセン5.0%安で4日続落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 週明け24日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比809.48ポイント(4.99%)安の15401.64ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が310.48ポイント(5.63%)安の5206.96ポイントと急反落した。売買代金は814億5270万香港ドルに拡大している(21日前場は500億320万香港ドル)。
 中国の金融・財政に対する不透明感が相場を重くする流れ。共産党大会閉幕後に第20期中央委員会第1回全体会議(1中全会)が開催され、最高指導部のメンバーが決定されたが、経済通と言われる李克強・首相の指導部入りはなかった。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は中央委員会メンバーに選出されなかったことにより、退任する可能性が高まっている。また、党大会で新型コロナウイルス感染防疫措置の緩和や、不動産業の支援策などに言及がなかった点も失望された。寄り付き直後に中国経済指標がまともて公表され、注目の第3四半期(7〜9月)国内総生産(GDP)成長率は大幅に上振れたが、好感する買いは限定されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が11.8%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が11.4%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が10.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産関連が安い。上記した龍湖集団や碧桂園服務のほか、旭輝HD(884/HK)が8.8%、碧桂園HD(2007/HK)が7.7%、中国海外発展(688/HK)が6.6%ずつ下落した。不動産関連指標が悪化。今年1〜9月の全国不動産開発投資額(名目ベース)は、中国全体で前年同期比8.0%減少した。6カ月連続のマイナス成長で、減少率は1〜8月の7.4%から拡大している。
 レストランチェーンなど外食関連も急落。九毛九国際HD(9922/HK)が8.4%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が7.7%安、海底撈国際HD(6862/HK)が6.0%安、奈雪的茶HD(2150/HK)が4.6%安で引けた。
 スポーツ用品や家電など消費セクターもさえない。李寧(2331/HK)が5.8%安、安踏体育用品(2020/HK)が5.6%安、中国動向(3818/HK)が5.3%安、創維集団(751/HK)が5.4%安、海信家電集団(921/HK)が4.5%安と値を下げた。
 自動車セクターも売られる。小鵬汽車(9868/HK)が11.3%安、蔚来汽車(9866/HK)が9.0%安、理想汽車(2015/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって5.8%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.89%安の3011.74ポイントで前場の取引を終了した。銀行・保険株が安い。食品・酒造株、医薬品株、不動産株、エネルギー株、公益株、運輸株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。軍事関連株、自動車株、素材株、証券株も買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース