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2022/08/24 17:43

香港大引:ハンセン1.2%安で3日続伸、自動車セクターに売り 無料記事

 24日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比234.51ポイント(1.20%)安の19268.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.16ポイント(1.25%)安の6565.69ポイントとそろって3日続落した(ハンセン指数は約5カ月半ぶり安値)。売買代金は991億2810万香港ドルとなっている(22日は866億3050万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が嫌気される流れ。米国ではインフレ抑制のため、利上げペースが加速するとの観測が強まっている。内部的には、電力需給のひっ迫が不安材料だ。中国では猛暑による電力不足で、一部地域の計画停電は延長され、工場の稼働停止や商業施設の時間制限が実施されている。経済活動の停滞が危くされた。また、主要な中国企業の決算発表が佳境入りする中、業績不振が目立ったことも投資家心理を重くしている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が5.7%安、電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が5.2%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、EV(電気自動車)関連が安い。上記した比亜迪のほか、小鵬汽車(9868/HK)が12.2%、理想汽車(2015/HK)が5.3%、蔚来集団(9866/HK)が5.1%ずつ下落した。小鵬汽車は、中間業績の赤字幅拡大などが失望されている。
 太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の関連銘柄群も急落。上述した信義光能のほか、中国水発興業能源集団(750/HK)が7.0%安、新特能源(1799/HK)が4.6%安、新疆金風科技(2208/HK)が3.6%安、龍源電力集団(916/HK)が3.5%安と値を下げた。風力発電で中国最大手の龍源電力については、中間業績の2割減益が嫌気されている。
 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.7%安、太平洋航運集団(2343/HK)が3.1%安、勝獅貨櫃(716/HK)が16.3%安、中遠海運発展(2866/HK)が2.3%安で引けた。コンテナ製造大手の勝獅貨櫃は、昼に公表した中間決算の内容が売り材料視されている。純利益は前年同期比で36%減少し、配当の減額方針も示した。
 建材・鉄鋼セクターも売られる。中国建材(3323/HK)が5.1%安、華潤水泥HD(1313/HK)が4.9%安、安徽海螺水泥(914/HK)が3.1%安、中国東方集団HD(581/HK)が5.0%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が4.3%安、鞍鋼(347/HK)が2.3%安で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.86%安の3215.20ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、不動産株、素材株、エネルギー株、食品飲料株、医薬品株、公益株、運輸株、インフラ関連株なども売られた。半面、保険株は買われている。




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