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2022/09/21 13:29

香港前場:ハンセン1.5%安で反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比284.47ポイント(1.51%)安の18496.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.20ポイント(1.88%)安の6285.18ポイントとそろって反落した。売買代金は389億7880万香港ドルと低水準が続いている(20日前場は397億980万香港ドル)。
 米金融引き締めの動きが警戒される流れ。米連邦準備理事会(FRB)は21日(日本時間22日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。FOMCでは、3会合連続で通常の3倍にあたる0.75%利上げが決定される見込みだ。中国景気の先行き不安も高まる。アジア開発銀行(ADB)は21日発表した最新の「アジア経済見通し」で、中国の2022年国内総生産(GDP)成長率予想を4月予測時の5.0→3.3%に下方修正した。アジア新興国全体(46カ国)の成長率も5.2→4.3%に下方修正している。ADBによると、中国の成長予想がアジアのその他新興国を下回る事例は過去30年余りで初めてだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.5%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.2%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が4.9%、融創服務HD(1516/HK)が4.6%、旭輝(884/HK)が8.8%、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.3%、碧桂園HD(2007/HK)が3.9%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が5.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.5%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.1%安、比亜迪(1211/HK)が2.3%安と値を下げた。
 半面、海運セクターは物色される。中遠海運能源運輸(1138/HK)が7.6%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.7%高、東方海外(316/HK)が4.5%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%安の3105.02ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、医薬品株、素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行・保険株、不動産株、運輸株、公益株も買われた。



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