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2022/08/29 13:32

香港前場:ハンセン0.7%安で3日ぶり反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 週明け29日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比140.73ポイント(0.70%)安の20029.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が44.57ポイント(0.64%)安の6876.42ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は521億100万香港ドルとなっている(26日前場は583億1770万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が投資家心理の重しとなる流れ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で「インフレが落ち着くまで利上げを継続する」という方針を改めて強調し、米金利は上昇基調を強めた。中国では、国家統計局が27日公表した1〜7月の工業企業利益が前年同月比で1.1%減となり、1〜6月の1.0%増からマイナス成長に転落している。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国の金融緩和期待などが相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.6%安、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が5.3%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が4.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、海運が安い。太平洋航運集団(2343/HK)が3.7%、東方海外(316/HK)が3.5%、中遠海運HD(1919/HK)が3.0%、海豊国際HD(1308/HK)が1.7%ずつ下落した。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。九毛九国際HD(9922/HK)が3.5%安、百勝中国HD(9987/HK)が2.3%安、海倫司国際HD(9869/HK)が8.4%安、華潤ビールHD(291/HK)が2.7%安、青島ビール(168/HK)が1.8%安、百威亜太HD(1876/HK)が1.3%安で引けた。
 半面、教育サービスの銘柄群は物色される。新東方在線科技HD(1797/HK)が5.3%高、中国教育集団HD(839/HK)が4.8%高、新東方教育科技集団(9901/HK)が3.9%高、中国東方教育HD(667/HK)が3.4%高と値を上げた。通信教育大手の新東方在線科技については、2022年5月通期決算の赤字幅縮小が好感されている。
 他の個別株動向では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4〜6月期決算の赤字縮小を手がかりに4.1%上昇した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.14%安の3231.74ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。金融株、消費関連株、医薬品株、公益株、海運株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。軍事関連株、空運株、インフラ関連株も買われた。


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