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2022/06/24 13:22

香港前場:ハンセン1.5%高で続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比309.16ポイント(1.45%)高の21583.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が126.29ポイント(1.69%)高の7589.37ポイントとそろって続伸した。売買代金は753億730万香港ドルに拡大している(23日前場は593億960万香港ドル)。
 内外環境の改善が買い安心感を誘う流れ。米金利上昇の一服を手がかりに(10年債利回りは約2週ぶりの低水準)、昨夜の米市場でハイテク株が大幅反発したことを好感した。中国経済対策に対する期待感も持続。国務院(内閣に相当)は22日、李克強・首相の主宰で常務会議を開き、自動車消費などの支援策を強化する方針を確認した。習近平・国家主席は同日、今年の経済目標を達成する方針を改めて表明している。また、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給拡大も好材料。人民銀は24日、リバースレポを通じ満期分との差引で500億人民元を市中供給している。人民銀の資金供給はこのところ100億人民元にとどまり、前日は満期分との差引がゼロだった。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は3.0%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇28)。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が9.2%高、人工知能(AI)関連企業で、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(20/HK)が6.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.5%高と上げが目立った。
 スポーツ用品や家電の消費セクターも高い。安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が4.3%、李寧(2331/HK)が3.9%、海信家電集団(921/HK)が5.7%、海爾智家(6690/HK)が3.6%ずつ上昇した。
 医薬品セクターもしっかり。薬明生物技術(2269/HK)が7.4%高、百済神州(6160/HK)が6.7%高、中国生物製薬(1177/HK)が4.9%高、康希諾生物(6185/HK)が3.0%高で前場取引を終えた。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬については、業容拡大の期待が広がっている。同社は23日引け後、臨床段階のバイオ医薬品企業、F-スター・セラピューティクス(FSTX/NASDAQ)を買収する計画を発表した。
 太陽光など再生可能エネルギー発電関連も物色される。陽光能源HD(757/HK)が11.1%高、協キン科技HD(旧社名・保利協キン能源:3800/HK)が10.1%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が7.8%高、信義光能HD(968/HK)が4.3%高で引けた。
 本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%高の3334.67ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、インフラ関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。不動産株、金融株、公益株も売られた。



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