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2022/11/10 13:29

香港前場:ハンセン1.9%安で3日続落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 10日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比304.81ポイント(1.86%)安の16053.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が118.17ポイント(2.14%)安の5416.59ポイントとそろって3日続落した。売買代金は558億7540万香港ドルとなっている(9日前場は629億1330万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が重しとなる流れ。外部的には、10日に公表される10月の米消費者物価指数(CPI)が気がかりだ。インフレ動向によっては、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが強まる恐れもある。中国国内では、新型コロナウイルスの感染拡大が不安材料。国内の新規感染数は、連日で半年ぶりの高水準を更新している。当局が新型コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持していることもあり、行動抑制などの防疫措置が各地で強化された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.4%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.7%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が4.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車関連が安い。上記した吉利汽車や中升集団のほか、蔚来集団(9866/HK)が10.9%、小鵬汽車(9868/HK)が10.5%、理想汽車(2015/HK)が7.0%ずつ下落した。
 カジノや旅行代理店のレジャー関連も売られる。新濠国際発展(200/HK)が3.5%安、金沙中国(1928/HK)が2.4%安、永利澳門(1128/HK)が2.3%安、携程集団(9961/HK)が4.7%安、同程旅行HD(780/HK)が2.5%安で引けた。永利澳門については、7〜9月期決算の赤字幅拡大も売り材料視されている。
 中国スポーツ用品の銘柄群もさえない。特歩国際(1368/HK)が4.4%安、中国動向(3818/HK)が3.7%安、361度国際(1361/HK)が2.4%安、安踏体育用品(2020/HK)が2.2%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットも3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3032.12ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。半導体株、素材株、医薬品株、公益株、インフラ関連株、軍事関連株、銀行・保険株なども売られた。半面、不動産株は高い。食品・酒造株、証券株も買われた。



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