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2022/10/12 17:33

香港大引:ハンセン0.8%高で5日続落、本土株高で一時プラス圏 無料記事

 12日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比131.33ポイント(0.78%)安の16701.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が37.16ポイント(0.65%)安の5692.42ポイントとそろって5日続落した。ハンセン指数は11年ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は1128億220万香港ドルにやや拡大した(11日は912億1050万香港ドル)。
 景気不安が投資家心理を冷やす流れ。国際通貨基金(IMF)は11日、最新の世界経済見通し(WEO)を公表し、うち中国について2022年成長率を3.2%(7月時点で予想3.3%)、23年を4.4%(同4.6%)にそろって下方修正した。IMFは世界全体の見通しも下方修正し、「最悪期はこれから」と警鐘を鳴らしている。中国経済活動の停滞も不安視。中国共産党機関誌の人民日報は12日、新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を引き続き堅持する必要があるとの論説を3日連続で掲載した。ただ、本土株のプラス転換をにらみながら、香港の指数も小高く推移する場面がみられている。本土市場は、当局の景気テコ入れ策や株価対策に対する期待感が相場を支えた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、資産総額で国内6位の招商銀行(3968/HK)が5.4%安、インフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)が5.0%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、カジノや旅行代理店、エアラインなどレジャー関連が安い。上記した金沙中国のほか、永利澳門(1128/HK)が4.9%、澳門博彩HD(880/HK)が4.5%、携程集団(9961/HK)が5.5%、同程芸龍HD(780/HK)が5.4%、中国東方航空(670/HK)が2.6%、中国国際航空(753/HK)が1.9%ずつ下落した。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。百勝中国HD(9987/HK)が6.5%安、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が5.1%安、海底撈国際HD(6862/HK)が4.7%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.3%安、青島ビール(168/HK)が2.1%安で引けた。
 半面、自動車セクターはしっかり。理想汽車(2015/HK)が6.8%、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%、比亜迪(1211/HK)が3.2%、長城汽車(2333/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.53%高の3025.51ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が高い。金融株、自動車株、不動産株、インフラ関連株、素材株、公益株、エネルギー株、運輸株、医薬品株なども買われた。



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