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2022/08/19 13:33

香港前場:ハンセン0.5%高で反発、上海総合0.01%下落 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比89.01ポイント(0.45%)高の19852.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.23ポイント(0.78%)高の6752.65ポイントとそろって反発した。売買代金は437億4840万香港ドルとなっている(18日前場は486億8810万香港ドル)。
 景気対策の期待感が相場を支える流れ。中国の政府高官は、消費や投資の拡大で経済を支える必要性に相次ぎ言及している。また、週明け22日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、住宅ローン金利指標の5年物が4.45→4.35%、実質的な政策金利の1年物が3.70→3.60%に引き下げられるとの見通しがコンセンサスだ。ただ、中国経済の不透明感がくすぶる中、指数は安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が3.5%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が3.1%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.0%高と上げが目立った。吉利汽車については、新エネルギー自動車(NEV)販売の拡大方針が材料視されている。同社経営陣は18日の決算説明会で、引き続きNEV事業の発展に注力する方針を示した。販売台数に占めるNEVの比率について、今年末に30%まで引き上げることを目指すとしている。
 セクター別では、石炭や石油のエネルギーが高い。エン鉱能源集団(1171/HK)が3.4%、中国中煤能源(1898/HK)が3.2%、中国神華能源(1088/HK)が2.6%、中国石油天然気(857/HK)が2.4%、中国海洋石油(883/HK)が2.1%ずつ上昇した。原油相場の持ち直しが追い風。18日のNY取引所では、WTI原油先物が2.7%高と続伸している。16日の取引では、1月以来の安値を付けていた。
 中国発電セクターも物色される。華電国際電力(1071/HK)が6.9%高、華潤電力HD(836/HK)が4.7%高、華能国際電力(902/HK)が3.3%高、中国電力国際発展(2380/HK)が3.2%高で引けた。
 半面、食品飲料セクターの一角はさえない。康師傅HD(322/HK)が2.1%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)と中国旺旺HD(151/HK)がそろって1.0%安、万洲国際(288/HK)が0.7%安で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.8%安。同社の4〜6月期決算は49.4%増益と堅調だったが、これを好感する買いは限定されている。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%安の3277.13ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、素材株、医薬品株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。金融株、不動産株、公益株、運輸株も買われた。




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