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2022/07/13 13:45

香港前場:ハンセン0.6%高で3日ぶり反発、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比130.25ポイント(0.62%)高の20974.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も30.60ポイント(0.43%)高の7222.24ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は572億1830万香港ドルとなっている(12日前場は675億8300万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は足もとで急ピッチに下落し、前日は終値ベースで約1カ月半ぶりの安値を付けていた。新型コロナウイルス感染再拡大の警戒感もやや薄らぐ。中国衛生当局が13日朝報告したところによれば、12日の1日当たり感染者数は261人にとどまり(症状のありなし両方)、300人を11日ぶりに割り込んだ。中国政府が相次ぎ景気テコ入れ策を打ち出していることも、改めて買い安心感を誘っている。中国貿易統計や米国物価統計の発表を前に、指数は上値の重い場面がみられたものの、前引けにかけて上げ幅をやや広げた。6月の中国貿易統計について中国メディアは、「1〜6月の貿易総額は人民元ベースで前年同期比で9.8%増加し、伸びは1〜5月から加速したもよう」などと報じている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、オンラインゲーム事業・アプリケーション・ソフト開発の金山軟件(3888/HK)が5.3%高、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.7%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が4.6%高と上げが目立っている。
 セクター別では、旅行代理店やエアライン、空港、カジノなどレジャー関連が高い。上記した携程集団のほか、同程旅行HD(780/HK)が2.2%、中国南方航空(1055/HK)が4.3%、中国国際航空(753/HK)が4.2%、海南美蘭国際空港(357/HK)が3.8%、北京首都国際機場(694/HK)が3.0%、金沙中国(1928/HK)が3.8%、新濠国際発展(200/HK)が3.1%ずつ上昇した。
 レストランチェーンや酒造など外食関連も物色される。海倫司国際HD(9869/HK)が9.9%高、海底撈国際HD(6862/HK)が5.9%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が%5.3高、華潤ビールHD(291/HK)が3.0%高、青島ビール(168/HK)が2.6%高と値を上げた。
 半面、石油・石炭セクターは安い。中国海洋石油(883/HK)が1.9%、中国石油天然気(857/HK)が1.4%、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.6%、中国中煤能源(1898/HK)が2.2%ずつ下落した。原油安が逆風。石油需要は世界的に減退するとの見方が広がり、昨夜のWTI原油先物は7.9%安と大幅続落した。
 中国不動産セクターも急落。碧桂園HD(2007/HK)が8.0%安、龍湖集団HD(960/HK)が%3.8安、広州富力地産(2777/HK)が2.7%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.2%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3293.29ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、インフラ関連株、ハイテク株、運輸株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行・保険株も売られた。



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