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2022/05/26 13:34

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.7%上昇 無料記事

26日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.47ポイント(0.13%)安の20145.80ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が11.52ポイント(0.17%)安の6887.04ポイントとそろって反落した。売買代金は532億4240万香港ドルとなっている(25日前場は532億9670万香港ドル)。
 中国景気の鈍化懸念がくすぶる流れ。国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が足もとで少人数にとどまっているものの、政府が「ゼロコロナ」政策を堅持していることもあり、行動抑制は続行したままだ。北京市では25日の1日当たり新規感染者が45人にとどまっているが、ここ1カ月余り抑え込みの成果があがっていない。北京市の教育当局は同日、対面授業の停止を継続すると発表した。
 ただ、中国経済対策の期待感が根強い中で、下値を叩くような売りはみられない。指数は前引けにかけて下げ幅を縮小した。国務院(内閣に相当)は25日、経済安定を巡り、地方政府の幹部ら10万人以上を動員した異例の規模のテレビ会議を開催している。報道によれば、李克強・首相は失業率の低下に努めるよう求めたほか、先ごろの常務会議で決定した33項目の景気対策について、できる限り5月末までに実施細則を発表するよう関連部局に指示した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.7%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が4.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.2%安と下げが目立った。
 中国自動車セクターも安い。長城汽車(2333/HK)が2.0%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が1.6%、吉利汽車HD(175/HK)が1.5%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が1.3%ずつ下落した。
 中国発電セクターもさえない。華潤電力HD(836/HK)が2.6%安、龍源電力集団(916/HK)が1.8%安、華電国際電力(1071/HK)が1.1%安、中国電力国際発展(2380/HK)が0.8%安で前場取引を終えた。
 半面、ゼネコンや素材、建機などインフラ建設セクターはしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が2.6%、中国中鉄(390/HK)が1.9%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.4%、中国建材(3323/HK)が1.3%、中聯重科(1157/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 海運・空運関連セクターも物色される。東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が3.7%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.1%高、中国国際航空(753/HK)が2.0%高、中国東方航空(670/HK)が1.5%高で引けた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%高の3127.81ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。インフラ関連株、公益株、エネルギー株、素材株、運輸株、金融株、ハイテク株なども買われた。半面、医薬品株は安い。消費関連株も売られた。



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