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2022/10/06 13:31

香港前場:ハンセン0.4%安で反落、中国自動車セクターに売り 無料記事

 6日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比77.79ポイント(0.43%)安の18010.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.75ポイント(0.69%)安の6181.86ポイントとそろって反落した。売買代金は340億7420万香港ドルに細っている(5日前場は583億9690万香港ドル)。
 米金利高が不安視される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが4日の3.6%台から3.7%台に上昇している。今年9月のADP全米雇用リポートで、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想を大幅に上回ったことや、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の非製造業景況感指数が上振れたことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は積極的な利上げを継続するとの警戒感が再燃した。また、ハンセン指数は前日に5.9%高と急反発しただけに、利食い売り圧力も意識されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.2%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.9%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が8.2%、蔚来集団(9866/HK)が6.8%、小鵬汽車(9868/HK)が6.7%ずつ下落した。電気自動車(EV)販売競争の激化などが伝えられている。前日に約1年半ぶりの取引を再開した華晨中国汽車HD(1114/HK)は8.1%続落した(前日は63.0%安)。同社は3日引け後、遅延していた決算の発表など、株式取引の再開に向けた条件を全て満たしたと報告している。
 医薬品セクターもさえない。前記した翰森製薬集団のほか、康希諾生物(6185/HK)が4.3%安、百済神州(6160/HK)が4.0%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.0%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.2%安と値を下げた。
 半面、エアラインや代理店など旅行関連の銘柄群は物色される。中国南方航空(1055/HK)が6.0%高、中国東方航空(670/HK)が5.7%高、中国国際航空(753/HK)が4.6%高、国泰航空(293/HK)が3.4%高、携程集団(9961/HK)が4.3%高、同程旅行HD(780/HK)が2.2%高で引けた。業界全体の需要回復が期待される。香港航空大手の国泰航空は7日、旺角(モンコック)の「香港康得思酒店(コルディス・ホンコン)」で客室乗務員(CA)の大規模な求人イベントを実施する予定。同社は需要に対応するため、向こう18〜25カ月で4000人超のフロント人員を補充する方針を表明している。
 一方、本土マーケットは国慶節の連休に伴い、3〜7日にかけた今週いっぱい休場となる。



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