2022/10/18 17:44
香港大引:ハンセン1.8%高で3日続伸、テック指数は4.3%上昇
18日の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比301.68ポイント(1.82%)高の16914.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.08ポイント(2.18%)高の5756.31ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は997億5630万香港ドルとなっている(17日は957億6280万香港ドル)。
内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。英国の金融・財政混乱に対する警戒感が後退し、米企業の業績不安も薄らいだ。中国の景気懸念もひとまず和らいでいる。国営メディアが17日遅くに報じたところによれば、李克強・首相は「中国経済は安定し、持ち直しも進んでいる」との認識を示した上で、「政府は経済支援策の実施を強化する」と改めて表明した。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。中国当局は、9月貿易統計に続き、第3四半期(7〜9月)GDP成長率なども発表を見送った。景気悪化を示唆する内容ではないか――などとの見方も一部で流れている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.3%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29、変わらず1)。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が10.7%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が10.5%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が9.4%高と上げが目立っている。
自動車セクターも総じて高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が15.9%、比亜迪(1211/HK)が6.2%、吉利汽車HD(175/HK)が4.4%ずつ上昇した。電池・自動車メーカーの比亜迪については、1〜9月期業績の大幅増益見通しなどが刺激材料となっている。
電力設備・発電セクターも急伸。東方電気(1072/HK)が13.5%高、ハルビン電気(1133/HK)が7.0%高、上海電気集団(2727/HK)が3.1%高、龍源電力集団(916/HK)が3.7%高、中国広核電力(1816/HK)が2.9%高で引けた。
空運関連もしっかり。中国3大エアラインの中国国際航空(753/HK)が3.4%高、中国東方航空(670/HK)が3.3%高、中国南方航空(1055/HK)が2.6%高、空港運営・管理の北京首都国際機場(694/HK)が6.3%高、同じく空港運営の海南美蘭国際空港(357/HK)が5.0%高と値を上げた。国内航空会社は国際旅客線の運航再開、増便を相次いで発表。業績回復の期待も高まった。
宅配や荷役など物流関連の銘柄群も物色される。中通快逓(開曼)(2057/HK)が5.3%高、京東物流(2618/HK)が4.1%高、円通速逓国際(6123/HK)が3.8%高、中国外運(598/HK)が3.6%高、深セン国際HD(152/HK)が3.3%高で取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3080.96ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。金融株、半導体株、エネルギー株、素材株、食品・酒造株、自動車株なども売られた。半面、医薬品株は高い。運輸株、発電・電力設備株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。英国の金融・財政混乱に対する警戒感が後退し、米企業の業績不安も薄らいだ。中国の景気懸念もひとまず和らいでいる。国営メディアが17日遅くに報じたところによれば、李克強・首相は「中国経済は安定し、持ち直しも進んでいる」との認識を示した上で、「政府は経済支援策の実施を強化する」と改めて表明した。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。中国当局は、9月貿易統計に続き、第3四半期(7〜9月)GDP成長率なども発表を見送った。景気悪化を示唆する内容ではないか――などとの見方も一部で流れている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.3%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29、変わらず1)。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)大手の比亜迪電子(285/HK)が10.7%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が10.5%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が9.4%高と上げが目立っている。
自動車セクターも総じて高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が15.9%、比亜迪(1211/HK)が6.2%、吉利汽車HD(175/HK)が4.4%ずつ上昇した。電池・自動車メーカーの比亜迪については、1〜9月期業績の大幅増益見通しなどが刺激材料となっている。
電力設備・発電セクターも急伸。東方電気(1072/HK)が13.5%高、ハルビン電気(1133/HK)が7.0%高、上海電気集団(2727/HK)が3.1%高、龍源電力集団(916/HK)が3.7%高、中国広核電力(1816/HK)が2.9%高で引けた。
空運関連もしっかり。中国3大エアラインの中国国際航空(753/HK)が3.4%高、中国東方航空(670/HK)が3.3%高、中国南方航空(1055/HK)が2.6%高、空港運営・管理の北京首都国際機場(694/HK)が6.3%高、同じく空港運営の海南美蘭国際空港(357/HK)が5.0%高と値を上げた。国内航空会社は国際旅客線の運航再開、増便を相次いで発表。業績回復の期待も高まった。
宅配や荷役など物流関連の銘柄群も物色される。中通快逓(開曼)(2057/HK)が5.3%高、京東物流(2618/HK)が4.1%高、円通速逓国際(6123/HK)が3.8%高、中国外運(598/HK)が3.6%高、深セン国際HD(152/HK)が3.3%高で取引を終えた。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の3080.96ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。金融株、半導体株、エネルギー株、素材株、食品・酒造株、自動車株なども売られた。半面、医薬品株は高い。運輸株、発電・電力設備株の一角も買われた。
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