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2022/08/23 17:52

香港大引:ハンセン0.8%安で続落、吉利汽車6.3%下落 無料記事

 23日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比153.73ポイント(0.78%)安の19503.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.44ポイント(0.69%)安の6648.85ポイントとそろって続落した。売買代金は866億3050万香港ドルとなっている(22日は830億8740万香港ドル)。
 内外の不安材料が重しとなる流れ。米国では積極的な金融引き締めの警戒感が高まる中、米10年債利回りは上昇基調を強め、節目の3.0%を再び超えている。中国では、電力ひっ迫の影響が懸念された。猛暑による電力不足で、一部地域の計画停電は延長され、工場の稼働停止や商業施設の時間制限が実施されている。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和に動くなど、当局の景気下支えスタンスが材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.3%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が4.3%安、中国ニット衣料最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が3.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が4.3%、小鵬汽車(9868/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって2.2%、比亜迪(1211/HK)が1.8%ずつ下落した。
 医薬品セクターも急落。上海復星医薬集団(2196/HK)が4.0%安、百済神州(6160/HK)が3.2%安、四環医薬HD集団(460/HK)が3.0%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.4%安と値を下げた。
 中国金融セクターもさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.9%安、招商銀行(3968/HK)が2.6%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.5%安、中国平安保険(2318/HK)が1.3%安で取引を終えた。
 半面、石炭・石油セクターはしっかり。中国中煤能源(1898/HK)が3.2%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.6%高、中国神華能源(1088/HK)が2.1%高、中国海洋石油(883/HK)が3.4%高、中国石油天然気(857/HK)が2.3%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が4.0%高。同社が昼に公表した中間決算は7%減益だったものの、配当の増額を予定したことが材料視された。後場に入り、一時8%超している。
 一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3276.22ポイントで取引を終了した。酒造株が安い。医薬品株、銀行・保険株、空運株、軍事関連株、不動産株の一角なども売られた。半面、エネルギー株は高い。発電・電力設備株、自動車株、半導体株、素材株なども買われた。



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