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2022/10/26 13:32

香港前場:ハンセン2.2%高で6日ぶり反発、上海総合は1.4%上昇 無料記事

26日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.56ポイント(2.17%)高の15495.15ポイントと6日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.21ポイント(1.90%)高の5278.52ポイントと続伸した。売買代金は744億6470万香港ドルとなっている(25日前場は849億6710万香港ドル)
 投資家のリスク選好が回復する流れ。外国為替市場で対米ドルのオフショア人民元は2010年以来の安値を再び更新していたが、26日未明から元高方向に戻している。また、低調な米経済指標の内容を受け、「米連邦準備理事会(FRB)は12月以降の利上げ幅を縮小する」との見方が強まっていることも好材料だ。中国政策運営の不透明感も薄れつつある。国務院(内閣に相当)は25日、民間事業の促進に向け、融資の優遇策などを公表した。ほか、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策は近く緩和される――との観測も流れている。大手ブローカーの強気見通しも追い風。大和は最新リポートで、本土・香港市場に上場するテック株の投資判断を「中立」→「オーバーウエート」に引き上げた。「2021年下半期から続いた中国当局のインターネット・プラットフォーマーへ締め付けは基本的に終了した」と分析している。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は4.0%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇29)。個別では、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が14.5%高、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が14.2%高、EVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が13.1%高と上げが目立っている。このほか、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が9.4%高。阿里健康は25日引け後、2022年9月中間期の業績予告を発表し、損益が黒字に転換するとの見通しを示した。
 医薬品セクターも高い。康希諾生物(6185/HK)が20.6%、百済神州(6160/HK)が7.7%、四環医薬HD集団(460/HK)が7.6%、薬明生物技術(2269/HK)が6.6%、石薬集団(1093/HK)が5.8%ずつ上昇した。
 レストランチェーンなど外食関連も物色される。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が7.6%高、九毛九国際HD(9922/HK)が5.5%高、百勝中国HD(9987/HK)が5.4%高、海倫司国際HD(9869/HK)が4.7%高と値を上げた。
 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターもしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が4.7%高、広州富力地産(2777/HK)が4.3%高、融創服務HD(1516/HK)が5.3%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が5.2%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.42%高の3018.60ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、素材株、公益株、インフラ関連株、運輸株、保険・証券株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行株も売られた。




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