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2022/10/10 13:23

香港前場:ハンセン2.5%安で3日続落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 週明け10日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比441.73ポイント(2.49%)安の17298.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が158.51ポイント(2.61%)安の5916.14ポイントとそろって3日続落した。売買代金は548億4550万香港ドルとなっている(7日前場は313億3950万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が投資家心理を冷やす流れ。米利上げペース加速の警戒感で、先週末の米株が大幅続落したことを嫌気した。内部的には景気懸念の高まりがマイナス。8日に公表された民間集計の9月・中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.3となり、市場予想(54.4)以上に前月(55.0)から低下した。景況判断の分かれ目となる50を4カ月ぶりに割り込んでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が9.1%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が7.6%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、エアラインや代理店など旅行関連が安い。中国南方航空(1055/HK)が3.9%、中国国際航空(753/HK)が3.2%、中国東方航空(670/HK)が2.7%、携程集団(9961/HK)が5.8%、同程旅行HD(780/HK)が5.5%ずつ下落した。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連も急落。海倫司国際HD(9869/HK)が5.0%安、海底撈国際HD(6862/HK)が4.6%安、華潤ビールHD(291/HK)が5.2%安、青島ビール(168/HK)が3.5%安で引けた。
 半導体セクターも売られる。上海復旦微電子集団(1385/HK)が17.6%安、華虹半導体(1347/HK)が9.1%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が7.0%安、晶門半導体(2878/HK)が5.6%安と値を下げた。米国の対中圧力を警戒。バイデン米政権は7日、半導体分野の先端技術を巡り、中国に対する輸出規制を拡大する新しい措置を打ち出した。
 一方、国慶節連休明けの本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.39%安の3012.58ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、銀行株、医薬品株、素材株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。不動産株、運輸株、公益株も買われた。


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